「新幹線のお医者さん」と称されることもある「ドクターイエロー」。700系ベースの923形で2025年1月に引退し、今は「リニア・鉄道館」に先頭車両が展示されています。実は引退したのはJR東海所有のT4編成、JR西日本のT5編成は2027年以降に引退の予定で、今も東海道新幹線に姿を見せています。
JR東海のT4編成は引退、JR西日本のT5編成は現役
「ドクターイエロー」の呼び名で親しまれているのは、東海道・山陽新幹線で、線路の保守を行う基礎データを収集する新幹線電気軌道総合試験車。
2025年1月29日、夕刻、東京駅16番ホームに入る「ドクターイエローのラストラン」は、テレビなどでその引退が大々的に報道されました。
実はこの「ラストラン」は、「JR東海のT4編成の引退」で、JR西日本のT5編成は、今も現役で活躍中。
今も東京駅〜博多駅間の検測走行を続けているのです。
2027年以降をめどとするT5引退後は、主力車両のN700Sに検測機器を搭載し、営業走行しながら検測する方法に切り替える計画で、「ドクターイエロー」の真の引退はあと2年ほど先ということに。
ドクターイエローT5編成は10日に1回程度のペースで東京駅〜博多駅間を検測走行しています。
引退したJR東海のT4編成は、東京方面の先頭7号車を「リニア・鉄道館」に展示、そのため2011年から展示されていたドクターイエローT3編成(0系ベースの車両)はもともとJR西日本の車両だったため、JR西日本に返還され、石川県白山市の「トレインパーク白山」(白山市立高速鉄道ビジターセンター)1階、エントランス横 の多目的スペースに展示される予定です(展示開始は2025年6月頃)。
引退したはずの「ドクターイエロー」、実は今も現役で活躍中! | |
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