毎年8月16日、秋田県大仙市の中仙支所前「ドンパン広場」で『ドンパン祭り』が行なわれます。大仙市の中仙地域は『ドンパン節』発祥の地。2000人の踊り手が踊る「ドンパン踊り」(18:00頃〜)をメインに郷土芸能・民謡・和太鼓の演奏が行なわれ、フィナーレには1000発の花火が打ち上がります。
20名の「ドンパン娘」が踊る
昭和60年9月10日、『ドンパン節』の普及を目的に第1回目が開催されたのが始まり。
当初は観客500人・踊り手200人という小さな規模でしたが、今や観客4万人、踊り手2000人というビッグイベントに成長しています。
18:00頃〜が本番となる「ドンパンナイトフェスティバル」。
会場となる大仙市中仙支所前「ドンパン広場」には幾重もの踊りの輪が生まれ(一般参加もOKです)、特設ステージでは20名の「ドンパン娘」が『ドンパン節』、その元歌である『円満造甚句』(えまぞうじんく)を踊ります。
フィナーレは「花火のまち」を自負する大仙市ならではの「花火ショー」で創造花火が打ち上がります。
『ドンパン節』と『円満造甚句』
『ドンパン節』の元唄をつくったのが、秋田県仙北郡豊川村(現・大仙市豊川)の宮大工・高橋市蔵(匠名は橘一心)。
「東北の左甚五郎」ともいわれた高橋市蔵は、豊川村のエマゾ屋敷に家を建てて住んだことから「円満造(円満蔵)さん」と親しまれた宮大工で、三味線をたしなむ円満造が即興で作ったのが『円満造甚句』(『円満蔵甚句』/えまぞうじんく)です。
昭和10年頃、仙北歌謡団に所属し『秋田馬方節』、『秋田飴売唄』、『生保内節』(おぼないぶし)などを歌って秋田の民謡を全国に普及させた民謡編曲家・黒沢三一(くろさわさんいつ)らが『円満造甚句』を大衆向きに編曲したのが『ドンパン節』です。
昭和35年12月31日の『第11回NHK紅白歌合戦』で朝丘雪路が歌い、昭和36年の『第16回国民体育大会』(秋田国体/スローガンは「明るい国体」)でテーマ曲に採用され、全国に広まりました。
その愉快な雰囲気から替え歌が多いのも特長です。
正調『ドンパン節』 歌詞
(※) ドンドン パンパン ドンパンパン
ドンドン パンパン ドンパンパン
ドドパパ ドドパパ ドンパンパン
一.唄コで夜明けた わが国は
天の岩戸のはじめより
尺八 三味線 笛 太鼓
忘れちゃならない 国の唄
(※)繰り返し
二.笑ってくれるな おら言葉
あのせこのせにそだなんす
言うめと思ってもすぐに出る
おらが秋田の 国なまり
(※)繰り返し
三.いつ来てみても 井戸端に
きれいに咲くのはあやめ花
秋田のおばこによく似てる
かわいい花だよ 皆おいで
(※)繰り返し
四.中仙良いとこ 米どころ
お酒は美味いし唄上手
おばこはきれいで優しくて
踊る姿に 一目惚れ
(※)繰り返し
五.秋田は米の国 酒の国
女のよいのは日本一
小野小町の出たところ
お嫁さん貰うなら 皆おいで
(※)繰り返し
六.雨降ってきたようだ 泊まって行け
もし家さ行って怒られだら
おれ行って言い訳でけらんせ
なんにもそだごど案ずるな
(※)繰り返し
ドンパン祭り|大仙市 | |
開催日時 | 毎年8月16日 |
所在地 | 秋田県大仙市北長野茶畑 |
場所 | ドンパン広場 |
関連HP | ドンパン祭り公式ホームページ |
電車・バスで | JR羽後長野駅から徒歩5分 |
ドライブで | 秋田自動車道大曲ICから約18km |
駐車場 | 臨時駐車場を利用 |
問い合わせ | ドンパン祭り実行委員会(大仙市中仙支所内)TEL:0187-56-2111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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