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中央自動車道も、当初は中央高速だった! 「高速道路」が4路線しかない理由とは!?

名神高速道路、新名神高速道路、東名高速道路、新東名高速道路は、「高速道路」なのに、それ以外は、中央自動車道、東北自動車道、山陽、北陸、九州などがすべて「自動車道」なのは、なぜでしょう。実は開業時、中央自動車道も中央高速道路と称していたことがあることは、あまり知られていません。

昭和47年9月までは中央高速道路と呼んでいた!

日本で最初に誕生したハイウェイは、小牧IC(愛知県小牧市)〜西宮IC(兵庫県西宮市)の名神高速道路(189.5km)で、昭和38年7月16日、栗東IC〜尼崎IC間(71.7km)が始まりです。
名神開通記念として開通の前日に記念切手が発行されるほどの一大イベントで、高速道路を走る十分な高速性能を有した国産車、高速バスがまだなかったという時代です。

国鉄は、独自に高速バス専用車両を開発、トヨタは海外市場でも通用する高性能、高品質の車を目指し、最高速度140km/hというトヨペット・コロナ(RT40)を発売、単一車種の国内登録新記録を樹立しています。

華々しく幕開けした高速道路時代ですが、名神高速道路の高速自動車国道法に基づく正式な路線名は、実は中央自動車道西宮線(東京都杉並区〜兵庫県西宮市)。
東京IC(東京都世田谷区)〜小牧ICを結ぶ東名高速道路も、正式な路線名は第一東海自動車道で、小牧JCT〜小牧IC間は中央自動車道西宮線と第一東海自動車道の重複区間となっているのです。

では、なぜ名神高速、東名高速と呼ばれているのかといえば、当時、高速道路時代の幕開けとPRされ、高速道路という名称が定着していたから。
名古屋と阪神を結ぶ高速道路、東京と名古屋を結ぶ高速道路として名神高速、東名高速が誕生したことで、その通称的な名称が、採用され、後々も変更することなく使われているということに。

中央自動車道は昭和42年12月15日に調布IC(東京都調布市)〜八王子IC(八王子市)が開通していますが、中央高速道路(調布八王子区間)と称していたので、当初は中央高速道路だったことがわかります。
さらに昭和43年12月20日、八王子IC〜相模湖ICの延伸開通時にも中央高速道路(調布富士吉田区間)でしたが、開通当初、暫定2車線対面通行、中央にセンターポールも分離帯もないという危険な状態だったことから昭和47年9月30日、開通済みの調布IC~河口湖ICを中央高速道路から中央自動車道に変更しています。
高速道路だとスピードを出しすぎ、危険なため、自動車道という名に変更したわけですが、もともとの高速自動車国道法に基づく正式な路線名は中央自動車道西宮線、中央自動車道富士吉田線わけなので、正式名に戻したともいえます。

こうしたことから以降の高速道路は、すべて自動車道になったのです。

例外的に、新名神、新東名はその性格上、新名神自動車道とは名乗れないので、国内の「高速道路」は4路線があるというわけです。

中央自動車道も、当初は中央高速だった! 「高速道路」が4路線しかない理由とは!?
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中央自動車道も、当初は中央高速だった! 「高速道路」が4路線しかない理由とは!?

名神高速道路、新名神高速道路、東名高速道路、新東名高速道路は、「高速道路」なのに、それ以外は、中央自動車道、東北自動車道、山陽、北陸、九州などがすべて「自動車道」なのは、なぜでしょう。実は開業時、中央自動車道も中央高速道路と称していたことが

 

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