沖縄県内で日本100名城に選定されるのは、琉球王国の王府でもあった首里城(那覇市)と、今帰仁城(なきじんぐすく/今帰仁村)、中城城(北中城村)、続日本100名城選定の座喜味城(読谷村)、勝連城(うるま市)を加えた5城が、世界文化遺産にも登録され、沖縄県五大名城といえる城です。
首里城|日本100名城
所在地:沖縄県那覇市首里金城町1-2
築城年:1429年
築城者:尚巴志
主な城主:歴代の琉球王
史跡:国の史跡
文化財:首里城正殿遺構、首里城正殿基壇の遺構は世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産
備考:琉球王国の中心で、那覇市内では最も高い琉球石灰岩でできた丘陵地に建ち、東西約400m、南北約270mもの石垣に囲まれた大きな城郭
首里城は王族が居住する「王宮」であるとともに、行政機関である「首里王府」にもなっていました
日本最南の日本100名城選定の城で、世界文化遺産にも登録
今帰仁城|日本100名城
所在地:沖縄県国頭郡今帰仁村今泊4874
築城年:12世紀〜13世紀頃
築城者:琉球王国成立以前に存在した北山の国王・北山王
主な城主:湧川王子(英祖王の次男)、湧川按司(湧川王子の長男)、今帰仁按司一世(湧川王子の長男)、後北山王(怕尼芝王統)
史跡:国の史跡
文化財:世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産
備考:沖縄本島北部の本部半島、標高約100mの琉球石灰岩上に建つグスクは、主郭を中心に7つの郭(くるわ=曲輪)で形成され、沖縄では首里城に次ぐ規模を誇る巨大な城郭
三山鼎立時代(さんざんていりつ)と呼ばれる13世紀から14世紀前半の城で、北山王(ほくざんおう)3代に渡る城跡
中城城|日本100名城
所在地:沖縄県中頭郡北中城村大城512
築城年:14世紀後半に創建、尚泰久王(しょうたいきゅうおう)時代(1454年〜1460年)に拡充
築城者:先中城按司(さちなかぐずくあじ)が数世代にわたって築城、拡充は護佐丸(ごさまる)
主な城主:先中城按司、護佐丸
史跡:国の史跡
文化財:世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産
備考:沖縄戦の戦禍を免れ沖縄県内でもっとも原形をとどめたグスク
標高150mの琉球石灰岩の台地上にあり、多郭式で6つの城郭からなる巨大なグスクで、東シナ海、東に中城湾(太平洋)を眺望
ペリー提督一行がエジプト式と評したアーチ門も現存
座喜味城|続日本100名城
所在地:沖縄県中頭郡読谷村座喜味708-4
築城年:1416年〜1422年頃
築城者:護佐丸
主な城主:護佐丸
史跡:国の史跡
文化財:世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産
備考:国頭(くにがみ)マーヂと称される赤土の粘土質の台地上に築かれた連郭式と呼ばれる2つの郭を有した城
南方や中国との貿易の拠点ともなった城で、沖縄最古のアーチ型の石造門を含む巨大な城壁が現存
勝連城|続日本100名城
所在地:沖縄県うるま市勝連南風原3759
築城年:12〜13世紀頃創建、1416年〜1422年に拡充
築城者:勝連按司(かつれんあじ)が創建、護佐丸が拡充
主な城主:勝連按司、護佐丸、阿麻和利(あまわり)
史跡:国の史跡
文化財:世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産
備考:勝連半島のつけ根に近い南風原(はえばる)に建ち、郭が階段状につながる巨大で美しいグスク
最後の城主・阿麻和利(琉球国王に最期まで抵抗した有力な按司)の時代がグスクの全盛期で、1458年、中城の護佐丸を滅ぼし首里王府に攻め込みましたが鬼大城(うにうふぐしく=越来賢雄)に率いられた王府軍に大敗、滅亡
沖縄県五大名城とは!? | |
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