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九州鉄道・海老津赤レンガアーチ

九州鉄道・海老津赤レンガアーチ

福岡県遠賀郡岡垣町(おかがきまち)海老津、福岡県道287号(岡垣宗像線)沿いにあるレンガ造りの遺構が九州鉄道・海老津赤レンガアーチ。明治23年11月15日、九州鉄道黒崎駅〜赤間駅を開通する際に築かれたもので、九州内最古級の鉄道遺構。

往時の鉄道ルートは、城山峠の峠越え

遠賀川駅~博多駅間に鉄道を築いたのは九州鉄道(JR九州の前身となる九州の鉄道開業時の私鉄、九州鉄道記念館が旧本社
海老津赤レンガアーチは、ドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテル(Hermann Rumschöttel=九州鉄道の事業開始のためにドイツ政府が斡旋した鉄道技術者/ドイツの技術の影響を受けた九州鉄道ではメートル法を採用)が設計・建造したレンガのアーチ橋で、レンガはイギリス積み(各層ごとにレンガの小口面と長手面とが交互に見える積み方)です。

現在の鹿児島本線は少し北側に並走していますが、九州鉄道の開通時、海老津赤レンガアーチの南西にある城山峠(じょうやまとうげ)は、現在の城山トンネルではなく、現在の国道3号の部分で、最大22.7‰(パーミル)を克服するため、機関車を2両連結して峠越えをしていました。

明治42年11月5日に複線化、トンネル化された際に、少し北に移されたのが現在の鹿児島本線で、その結果、赤レンガアーチが遺構として残されることに。
盛土部分は、城山峠に向けての登坂路であるためで、よく見ると城山峠側のレンガのほうが数が多く積まれています。

筑紫野市には福岡県道17号(久留米基山筑紫野線)の道路橋に転用された九州鉄道・3連アーチ橋(城山のアーチ橋/国の登録有形文化財)も現存するほか、筑紫野市二日市の鷺田川、原田の宝珠川、三国などに当時のものと思われるレンガ橋が残っています。

九州鉄道・海老津赤レンガアーチ
名称 九州鉄道・海老津赤レンガアーチ/きゅうしゅうてつどう・えびつあかれんがあーち
所在地 福岡県遠賀郡岡垣町海老津1-7
関連HP 岡垣町観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR海老津駅から徒歩20分
ドライブで 九州自動車道鞍手ICから約14km
問い合わせ 岡垣町生涯学習課 TEL:093-282-1211/FAX:093-282-6024
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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