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鶴見山古墳

鶴見山古墳

福岡県八女市の豊福地区にあるにある墳丘長87.5mという巨大な前方後円墳が、鶴見山古墳。八女郡広川町、筑後市にまたがって300基ほどの古墳がある八女古墳群(やめこふんぐん)の1基。北部九州に勢力をもっていた豪族・筑紫君磐井とその一族の墳墓と推測されています。

磐井の乱を起こした筑紫磐井直系の人物の墓

後円部に横穴式石室があり、石室内は赤色顔料(ベンガラか)が塗布されています。
天井石は、江戸時代に盗掘され、現在は八女公園に戦没者慰霊碑として残っています。

石室の構造などから6世紀の築造と推測され、528年(継体天皇22年)に鎮圧された磐井の乱(ヤマト王権と北九州の首長の間で起こった)の中心・筑紫磐井(ちくしのいわい=岩戸山古墳が墳墓)の次の世代の首長墓となります。

昭和61年、平成15年〜平成17年に発掘調査が行なわれ、埴輪や須恵器などの遺物が多量に出土。
とくに平成17年には、前方部前面の周溝から武装石人(国の重要文化財)が出土し、岩戸山歴史文化交流館に展示されています。
石人石馬(せきじんせきば=九州北部や鳥取県米子市・石馬谷古墳などの古墳に配列された石製の人物像や馬像)は、岩戸山古墳から多数出土していますが、鶴見山古墳から石人が出土したことから、磐井の乱後にも石人石馬による祭祀が行なわれていたことが判明しています。
しかも、石人を有した古墳ということから、筑紫磐井直系の人物が葬られていると推測できるのです。

鶴見山古墳見学の際は、古墳の後円部東側に駐車するのが便利。

武装石人(国の重要文化財)/岩戸山歴史文化交流館
鶴見山古墳
名称 鶴見山古墳/つるみやまこふん
所在地 福岡県八女市豊福鶴見山
関連HP 八女市岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道八女ICから約7km
問い合わせ 八女市岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷 TEL:0943-24-3200
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

岩戸山古墳

福岡県八女市にある八女古墳群を構成する岩戸山古墳は、北部九州最大の前方後円墳。6世紀前半(古墳時代後期)の築造。5世紀から6世紀にかけての古墳群が多い八女丘陵(八女古墳群/国の史跡)のなかでも、墳丘長135m、後円部径約60m、円方部幅92

丸山塚古墳

福岡県八女市にある直径33m、高さ5.3mという大型の円墳が、丸山塚古墳(まるやまづかこふん)。八女古墳群を構成する古墳で、国の史跡。周濠・周堤は失われていますが、発掘された両袖型横穴式石室には壁画が描かれています(装飾古墳)。保存のため埋

善蔵塚古墳

福岡県八女郡広川町にある墳丘長90mの前方後円墳が、善蔵塚古墳(ぜんぞうづかこふん)。周辺300基で構成される八女古墳群の1基で、岩戸山古墳(墳丘長135m)、石人山古墳(墳丘長107m)に次ぎ第3位の規模を誇る古墳で、国の史跡に指定。八女

童男山古墳

福岡県八女市、標高100m内外の丘陵の頂にある直径48mほどの巨大な円墳が、童男山古墳(どうなんざんこふん)。童男山古墳群を形成し、1号墳が童男山古墳と呼ばれています。長さ2.5m、幅1.3m、深さ0.5mの玄室を備えた、複室構造の横穴式石

乗場古墳

福岡県八女市にある墳丘長70mの前方後円墳が、乗場古墳(のりばこふん)。八女古墳群のひとつで、古墳群最大の岩戸山古墳の東方300mほどのところに位置しています。久留米藩の学者・矢野一貞の『筑後将士軍談』には周濠・周堤があったことが記されてい

石人山古墳

福岡県八女郡広川町にある墳丘長107mという巨大な前方後円墳が、石人山古墳(せきじんさんこふん)。周辺300基で構成される八女古墳群の1基で、岩戸山古墳(墳丘長135m)に次ぐ巨大な古墳で、国の史跡。武装石人が出土したことが、石人山という名

 

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