「富士山の三大噴火」とは!?

富士山の噴火は、有史以来だけでも十数回あったと推測されています。最後の大きな噴火は宝永4年(1707年)の宝永大噴火ですが、加えて平安時代の延暦大噴火、貞観大噴火(じょうがんだいふんか)を加えて「富士山の三大噴火」と称されています。なかでも貞観大噴火では青木ヶ原溶岩流が流出。

延暦大噴火

噴火した年:延暦19年~延暦21(800年~802年)
噴火場所:北東山腹
内容:降灰多量で溶岩流も流出、鷹丸尾(檜丸尾第二)溶岩流が桂川を堰き止めて山中湖が誕生
延暦20年(801年)の噴火で東海道の足柄峠を越える足柄路が火山灰と火山礫で埋没、翌年、箱根火口原を越える筥荷路(箱根路)が開かれています(1年後に足柄路に戻されています)

貞観大噴火

噴火した年:貞観6年~貞観7年(864年~866年)
噴火場所:北西山腹
内容:長尾山付近から青木ヶ原溶岩流を流出、剗の海(せのうみ)を分断し、精進湖(しょうじこ)、西湖が誕生、北に流れた溶岩流は本栖湖の湖畔まで到達しています
青木ヶ原樹海は、このときの溶岩流の上に木々が茂ったもの
本栖風穴、富士風穴、富岳風穴、鳴沢氷穴、龍宮洞穴、西湖蝙蝠穴はこのときの溶岩流で誕生の溶岩洞穴

宝永の大噴火

噴火した年:宝永4年(1707年)
噴火場所:南東山腹(宝永火口)
内容:現在の宝永山で爆発が発生、噴石、降灰を生じ、その日のうちに江戸にも多量の降灰があり、川崎宿で5cmと記録されています
家屋・農地が埋まった村では餓死者多数
記録が残されている10回の噴火の中では最大とされるプリニー式噴火(柱のように立ちのぼる噴煙が何時間も続く爆発的な噴火)

「富士山の三大噴火」とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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