岐阜県各務原市鵜沼にあるのが、うとう峠一里塚跡。中山道(なかせんどう)の鵜沼宿(うぬまじゅく)から太田宿の間は、木曽川が今日、日本ラインと呼ばれる激流区間となるため北側の山間、うとう峠を抜けていますが、峠の西側にあるのがうとう峠一里塚で、中山道、日本橋から数えて100番目の一里塚です。
追い剥ぎの出た峠道が現存!
うとう峠を越える中山道は、慶安4年(1651年)、木曽川を渡り、犬山・善師野(ぜんじの=後に中山道と名古屋城下を結んだ上街道の宿場に)から可児へ抜ける道筋から、うとう峠を越えて太田宿に至るルートに付け替えられたもの。
うとう峠一帯の自然は「日本ラインうぬまの森」として保護されています。
うとう峠は、疎う(不案内・気味悪い)というのがその由来。
石畳が敷かれた1.2kmが遊歩道として整備され、一里塚は北側の半円状の土盛りのみが現存しています。
南側にも対になる塚がありましたが、第二次世界大戦時、航空隊の兵舎が建てられたことにより、半分以上が失われています。
一里塚近くの小田原宿喜右衛門菩提碑は、この峠盗賊に殺害された喜右衛門の菩提を弔って、鵜沼(うぬま)宿役人が3名連記で道標を兼ねた菩提碑を建立したもの。
追い剥ぎが出没する峠道だったことを後世に伝える石碑になっています。
うとう峠一里塚跡は、日本ラインうぬまの森センターハウスやまびこ(もりの本やさん)から徒歩2分。
峠越えの旧中山道を木曽川沿いの岐阜県道207号(各務原美濃加茂線)まで歩くと、1.2km、20分ほど。
日本ラインうぬまの森センターハウス横の駐車場に車を入れ、中山道の散策を楽しむことができます。
ちなみに、日本ラインは、愛知県岡崎出身の地理学者・志賀重昂(しがしげたか)がライン川に似ていることから、大正2年に命名。
うとう峠一里塚跡 | |
名称 | うとう峠一里塚跡/うとうとうげいちりづかあと |
所在地 | 岐阜県各務原市鵜沼 |
関連HP | 各務原市公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄鵜沼駅からタクシーで10分。または、JR鵜沼駅または名鉄新鵜沼駅から徒歩30分 |
ドライブで | 東海北陸自動車道岐阜各務原ICから約14km |
駐車場 | 日本ラインうぬまの森センターハウスやまびこ(もりの本やさん)駐車場を利用 |
問い合わせ | 各務原市観光交流課 TEL:058-383-9925 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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