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関鍛冶伝承館

関鍛冶伝承館

岐阜県関市にある関に伝わる鍛冶の技を映像・資料・展示により紹介する関市立の施設が関鍛冶伝承館。関鍛冶伝承館は、今に伝わる関鍛冶伝統の技、日本刀ができるまでの工程をさまざまな資料で紹介する博物館。日時限定ですが、火花飛び散る迫力の刀匠による古式日本刀鍛錬、外装技術も一般公開されています。

切れ味鋭い関伝来の刀匠の技を見学

日本刀「関の孫六」の名で称される関鍛冶の起源は鎌倉時代。
弘安元年(1278年)、東大寺千手院に生まれた志津三郎兼氏(しづさぶろうかねうじ) が美濃守護・土岐氏(ときし)に招かれ志津の鍛冶ヶ谷(現・海津市南濃町志津)に居を構え、鎌倉で正宗に師事して腕を磨き(正宗十哲)、美濃に戻ってからは関で作刀の指導をしたことに始まります。
これが関鍛冶のルーツ。

1階には関鍛冶の歴史資料の展示コーナー、刀匠・刀剣技能師の実演場、刀剣展示室があり、刀剣展示室では、関を代表する刀剣を実物展示。
2階は、ハサミ、包丁など近代刃物産業製品の展示、国内外のナイフ作家の作品(ナイフコレクション)が展示されています。
また1月、10月を除く毎月の第1日曜、10月の刃物まつり、1月2日(打初式)には、古式日本刀鍛錬も一般公開(要予約)。

世界に誇る刃物の町、関

現在、国内の理髪店で使われるハサミ・カミソリのうち、関市で生産されるものは7割、包丁も全国生産の5割を超え、ナイフ、爪切り、缶切りなども5割、ハサミも3割を占めています。
もともとは、刀鍛冶でしたが、明治時代以降に家庭用刃物の生産に転向し、現在でも100社の刃物メーカーが鎬を削っています。
有名な貝印は、明治41年創業で、昭和7年に初の国産カミソリを製造しています。

有名な「ゾーリンゲン」(ツヴィリング・J.A.・ヘンケルス)も、実は包丁生産の中心的な存在がツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン関工場。
日本の職人の技術とドイツの機械技術を合わせて、性能の良い包丁、ナイフを生産しているのです。

関鍛冶伝承館
名称 関鍛冶伝承館/せきかじでんしょうかん
所在地 岐阜県関市南春日町9-1
関連HP 関市公式ホームページ
電車・バスで 長良川鉄道刃物会館前駅から徒歩5分
ドライブで 東海北陸自動車道関ICからから約4.5km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 関鍛冶伝承館 TEL:0575-23-3825
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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