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輪中館

輪中館

岐阜県大垣市、養老鉄道友江駅近くに建つ、「大垣輪中」(おおがきわじゅう)を解説するミュージアムが大垣市立の輪中館。輪中館の館内では、寛永13年(1636年)に誕生した「大垣輪中」の成立から現在に至るまでの水と闘い、共存した地域の人々の生活を紹介しています。

大垣輪中と、失われつつある輪中の文化を紹介

揖斐川、長良川、木曽川の下流域にある特殊な地形が輪中で、河川背後の低地に住む人々が住居や田畑を水害から守るために、村々の周囲に堤防を巡らせた地域のこと。
海津市などのイメージがありますが、揖斐川、杭瀬川、牧田川、平野井川に囲まれた大垣も4260haという広大な面積を誇る輪中地帯で、寛永13年(1636年)、懸廻堤が完成し、大垣輪中が完成。

輪中館のある一帯は、かつての友江村で、西の杭瀬川(くいせがわ=揖斐川の支流)、東の水門川・揖斐川、南の牧田川に囲まれた今村輪中の一角。

輪中地域には、水屋建築(上げ仏壇・上げ舟・防風水林など)、堤防保護の物資の入った水防倉庫の設置、大水がなくなることを祈った水神信仰など他の地域にみられない独特の生活が残されていて、その歴史を後世に伝えるのが輪中館の役割です。

空中から見る大垣輪中、輪中をとりまく地形と気象、輪中独特の民家の造りの再現、明治期の十六輪中の精密模型、水防工法のミニチュアと水防資材などを展示し、過去のものになろうとしていた輪中の生活や文化を詳しく紹介しています。

輪中館の周辺には、屋敷内で宅地より高く盛り土をして、その上に建物(水屋)を建てて水害に備えた釜笛の水屋群(かまふえのみずやぐん/大垣市釜笛1丁目・2丁目)の残る釜笛地区や多芸島(たぎしま)の決壊守護神など、輪中の歴史を伝える景観が現存。
輪中生活館(旧名和邸)は、江戸時代から続く旧家・名和邸(主屋は明治9年築)を整備し、公開したもので、輪中館と合わせての見学がおすすめです。

明治29年9月8日の早朝、杭瀬川の堤切れから濁流が流れ込み田畑家屋敷の流失するという大洪水が発生。
その後、堤の上に水神様を祀り、決壊守護神としたもの。

輪中館
名称 輪中館/わじゅうかん
所在地 岐阜県大垣市入方2-1611-1
関連HP 大垣市公式ホームページ
電車・バスで 近鉄養老線友江駅から徒歩3分
ドライブで 名神高速道路大垣ICから約3km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 輪中館 TEL:0584-89-9292/FAX:0584-89-9292
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

輪中生活館(旧名和邸)

岐阜県大垣市、養老鉄道友江駅近くに建つ、「大垣輪中」(おおがきわじゅう)の典型的な豪農(地主)建築の主屋、納屋、水屋を復元し、輪中地域の生活を体感できる施設が輪中生活館(旧名和邸)。明治9年築の主屋の玄関には、洪水時に使う上げ舟(避難用の小

 

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