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根尾谷断層

根尾谷断層

明治24年10月28日6:32に岐阜県根尾村(現・本巣市根尾)を震央として起こったマグニチュード8.0の濃尾地震(濃尾大震災)で生じた大断層帯。旧根尾村水鳥地区では500mの長さで、水平4m、上下6mの断層壁が誕生しました。震源となったのが、総延長80kmにも及ぶ活断層・根尾谷断層系です。「日本の地質百選」に選定。

明治24年の濃尾地震で生じた大断層

地震ともに誕生した地層のズレ(断層壁)は、昭和27年に国の特別天然記念物に指定。
断層の大部分は地震後の堆積や農地化などではっきりと確認できなくなっていますが、「地震断層観察館・体験館」の地震断層観察館地下では、水鳥(みどり)地区の地層のズレ(水鳥の断層崖)が保存され、観察することができます。
地震のメカニズムを学ぶ地震資料館、巨大地震の揺れを体感できる体験館も併設。

なお、旧根尾村の犠牲者は145名、全家屋1319戸のうち8戸を残してほぼ全壊し、村は壊滅的な打撃を受けています。

濃尾大地震(濃尾大震災)
濃尾大地震(マグニチュード8.0)は日本の内陸部で起こった最大級の地震で、岐阜、愛知両県を中心に死者7273人、家屋全壊14万2000戸、山くずれ1万ヶ所という大災害をもたらしました。
大陸プレートの内部にたまったゆがみが一挙に放出されて岩盤が崩れる内陸型地震の典型的な例。
濃尾平野北西部の震度は、関東大震災(マグニチュード7.9)以上で、現在の震度「7」に相当する激しさだったと推測されています。
震災後8年半後の明治33年5月10日に発売された『鉄道唱歌第一集東海道編』の歌詞に「名高き金の鯱は 名古屋の城の光なり 地震のはなしまだ消えぬ 岐阜の鵜飼も見てゆかん」とあるように、8年を経てもまだ震災の傷が癒えない様子がよくわかります。
地震直後にイギリス人お雇い外国人で、写真家でもあるウィリアム・K・バートンが撮影した記録写真によって根尾谷断層は世界的に有名となり、海外からの視察もあります。
歌川国利『岐阜市街大地震之図』
根尾谷断層
名称 根尾谷断層/ねおだにだんそう
所在地 岐阜県本巣市根尾水鳥512
関連HP 本巣市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 樽見鉄道水鳥(みどり)駅から徒歩3分
ドライブで 名神高速道路岐阜羽島ICから約42km
駐車場 地震断層観察館・体験館駐車場を利用
問い合わせ 本巣市観光協会観光専用ダイヤル TEL:058-323-0880
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

【知られざるニッポン】vol.77 濃尾地震の根尾谷断層で、「断層が動いて、地震が起きる」ことが判明!

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地震断層観察館・体験館

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