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草津温泉・湯畑

草津温泉・湯畑

群馬県草津町、草津温泉街の中心に位置する、毎分4000リットルもの湯を湧出する源泉が湯畑で、源泉温度は55度。湯は湯滝となって流れ落ち、今でも宿に引湯されています。木桶の底に、沈殿する硫黄分を含んだ薄黄緑色の湯の花は、温泉成分が濃いことの証。夜間はライトアップされ幻想的です。

湯の花を採取する畑が湯畑

草津温泉には100ヶ所以上もの源泉がありますが、この湯畑は最大級のもの。
湯畑の周辺は瓦を敷きつめた歩道、石柵、白根山をかたどった「白根山ベンチ」などが配された園地に。
湯滝脇の総檜造りの東屋「新湯けむり亭」では源泉を利用した足湯が楽しめます。
江戸時代にこの場所にあった共同浴場「松乃湯」を再現したもの。
温泉成分が濃いのでかなりの温浴効果が期待できます。

湯畑では、湧き出た湯をまずは7本の木樋に通します。
これにより高温の湯は、外気によってほどよく冷やされる仕組み。
その後、湯畑の端にある湯滝を流れ落ちると、いよいよパイプを通じて共同浴場「千代の湯」や旅館の内湯へと運ばれます。
この方法で水で薄めることなくピュアな温泉を楽しめることができるのが、草津温泉の温泉利用の知恵。
湯畑源泉のpH値は2.1(ほぼレモンの酸度と一緒)。
1円玉なら1週間で溶けてしまうほどの強酸性泉です。

湯畑で製造される湯の花は乾燥させ、みやげとしても販売されています。

夜はライトアップされ素敵!

夜間のライトアップは、六本木ヒルズなどのライティングを手がけた照明デザイナーの面出薫氏が設計。
季節にあわせて照明のパターンを変えながら、日没から明け方まで通年点灯しています。
しかも電柱を地中埋設しているので、インスタ映えすると訪日観光客にも人気です。
同様のライトアップは西の河原公園(さいのかわらこうえん)でも行なわれているので、草津に泊まったなら、お見逃しなく。

湯畑周辺は、平成26年公開の映画『テルマエ・ロマエII』のロケ地(コロッセオにグラディエーターたちをいやすための浴場建設を命じられ、新たなアイデアを得るため再び日本へとタイムスリップというストーリー)。
主演の阿部寛も「湯畑の美しさは世界に誇れるものじゃないかと思った」(「草津温泉プレミア」舞台挨拶)と語っています。

湯畑をデザインしたのは岡本太郎!

「健康のための保養地、また人間開放のレクリエーションの場として、疎外され乾いた現代人の心身をいきいきとよみがえらせる絶好の条件を備えている」(岡本太郎「草津の未来をえがく」)

草津町の町民なら誰でも知っているというのが、ロータリー状(ひょうたん型)になった現在の湯畑の基本デザインをしたのが、岡本太郎だということ。

湯畑に湯の花の大量採取用に湯樋が並べられたのは明治20年頃で、その頃から湯畑という名が生まれました(それ以前は「湯池」などと通称)。

一般にはあまり知られていませんが、昭和48年に、スキーと温泉が好きな岡本太郎に当時の草津町長が依頼をして、現代芸術研究所(岡本太郎代表)が昭和50年に大改修し、現在の湯畑が生まれたのです(昭和48年に、草津町千客万来事業開始)。
瓦を敷き詰めた歩道や足湯は平成5年の整備です。

草津温泉・湯畑
名称 草津温泉・湯畑/くさつおんせん・ゆばたけ
所在地 群馬県吾妻郡草津町草津
関連HP 草津温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR長野原草津口駅からJRバス草津温泉・白根火山行きで25分、草津温泉下車、徒歩5分
ドライブで 関越自動車道渋川伊香保ICから約56km
駐車場 湯畑観光駐車場(180台/有料)
問い合わせ 草津温泉観光協会 TEL:0279-88-0800
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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