信越本線横川駅(群馬県安中市)の名物駅弁が「峠の釜めし」。昭和33年、益子焼の土釜に入った駅弁「峠の釜めし」が発売され、その後、全国屈指の人気駅弁へと成長しました。昭和39年には自動車旅行の増加にあわせて「峠の釜めし・ドライブイン」もオープン。これが峠の釜めし本舗おぎのやドライブイン横川店です。
人気の「峠の釜めし」を発祥の地・横川で
昭和38年に碓氷峠越えアプト式は廃止されましたがそれ以降も、信越本線横川駅では碓氷峠を越える列車に電気機関車を付けて勾配を登る列車(特急「あさま」など)を押していたのです。
その連結の時間もあって温かい駅弁は大繁盛。
「峠の釜めし」を生み出し、人気駅弁へと成長させた4代目社長・高見澤みねじ氏は、来る自動車社会の到来を先読みし、昭和37年4月20日、国道18号沿い、横川駅南側に「峠の釜めしドライブイン」(現・おぎのやドライブイン横川店)をオープン。
昭和40年度末で、自動車保有台数は214万台。
つまりは11世帯に1台という時代のこと、その先見性は脱帽もの。
平成9年10月1日、長野新幹線(現・北陸新幹線)の開業で、信越本線の横川駅〜軽井沢駅は廃止され、バス輸送に代わりましたが、現在も横川駅前でおぎのや本店は営業を続けています。
おぎのや本店、ドライブイン横川店のほかに諏訪店、佐久店、長野店、横川サービスエリア店(上り線)と店舗も多くなりましたが、この店がドライブインのルーツ店。
コンビニエンスストア、薬局、コーヒーショップ、スイーツコーナーなども併設しています。
今や盲腸線の終点駅となってしまった横川駅に、往時の賑わいはありませんが、わざわざ本店を訪れる人も多く、その人気ぶりは今も健在。
ただし本店は営業時間が短い(16:00まで)ので、便利なのはおぎのやドライブイン横川店。
北陸新幹線「あさま」の車内販売、軽井沢駅構内販売所などでも購入できますが、やはり、発祥の地、横川で味わいたいのが「峠の釜めし」です。
ちなみに「峠の釜めし」とは、かつては峠越えの難所だった碓氷峠のこと。
ウエストンが峠を越えた時代には碓氷馬車鉄道で、それ以前には徒歩で中山道を使って峠を越えていたのです。
峠の釜めし本舗おぎのやドライブイン横川店 | |
名称 | 峠の釜めし本舗おぎのやドライブイン横川店/とうげのかまめいほんぽおぎのやどらいぶいんよこかわてん |
所在地 | 群馬県安中市松井田町横川297-1 |
関連HP | 峠の釜めし本舗おぎのや公式ホームページ |
電車・バスで | JR横川駅から徒歩8分 |
ドライブで | 上信越自動車道松井田妙義ICから約4km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 峠の釜めし本舗おぎのやドライブイン横川店 TEL:027-395-2431/FAX:027-395-2011 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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