群馬県伊勢崎市にある平安時代編纂の『延喜式神明帳』記載の古社(式内社)、大國神社(おおくにじんじゃ)。神社の北西2kmの地にある十三宝塚遺跡 (じゅうさんぽうづかいせき)は、古代の佐位郡衙跡(さいぐんがあと)といわれ、郡衙に赴任した郡司との関係も推測できます。
大国主命を祀る古社
社伝によれば、垂仁天皇(すいにんてんのう=実在性は定かでありません)の御代、干魃が続き諸国に疫病が蔓延したので百済の車臨を東国に派遣。
車臨は、この地で白髪頭の翁(大国主命の化身)に出会い、疫病平癒と降雨祈願を祈願したところ雨が降り、疫病が治まったという。
そこで天皇は車臨にこの地を与え、大国主命を祀った神社を創建したのだとか。
『上野国神名帳』には、「大国玉明神」と「郡玉明神」(くにたまみょうじん)と記されることから、国玉を「国司の神」、郡玉を「郡司の神」と考えることもできます(現在、「郡玉明神」は祀られていません)。
現存する本殿は寛政5年(1793年)の築。
主祭神の大国主命のほか、日葉酢媛命 (ひばすひめのみこと=垂仁天皇皇后)など配祀神が5神あることから、近世には、五護宮(ごごのみや)、第五姫宮とも呼ばれました。
大國神社 | |
名称 | 大國神社/おおくにじんじゃ |
所在地 | 群馬県伊勢崎市境下渕名2827 |
ドライブで | 北関東自動車道伊勢崎ICから約7km。関越自動車道本庄児玉ICから約15km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 大國神社 TEL:0270-76-3961 |
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