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岩神の飛石(岩神稲荷神社)

岩神の飛石(岩神稲荷神社)

群馬県前橋市の群馬大学病院近くにある岩神稲荷神社は、その御神体が周囲60mという巨岩。実はこの岩神の飛石と呼ばれる巨岩、マグマのしぶきが火口の周囲に積み重なってできたもので、本来、火山から遠く離れた場所には存在しないもの。平成25年度から平成27年度の調査で、浅間山を起源とする岩石であることも判明、国の天然記念物に指定されています。

浅間山の噴火由来の巨岩が前橋に!

それまで、赤城山にも同じような成分の石があったことなどから、「赤城山の噴火によるもの」という説もありましたが、科学的な調査で、浅間山由来ということが判明。
2万4000年前の浅間山の噴火による山体崩壊(それ以前は大円錐火山だった)で生じた前橋泥流で前橋まで運ばれたものと推測されているのです。

地上から露出している部分だけでも高さは9.47m(ボーリング調査では地下8.5mまで石があることが確認されています)、周囲は60mという巨岩です。
推計重量は2100tにもなるのだとか。

明治22年まで一帯は岩神村でしたが、この岩神稲荷に由来する村名。
神社の東には沼田藩主が参勤交代にも使った沼田街道が通っており、旅人も巨岩に神の降臨を感じたことでしょう。

また大渡橋あたりには利根川舟運の拠点となる湊があり、江戸へと木材などが運び出されていました。
中之条町の頭鶏石(とうけえ石/中之条町伊勢宮)、敷島公園のお艶ヶ岩、青山の浅間石、高崎市の烏川河床にある聖石、長野県佐久市の赤岩弁天奥宮の巨石(赤岩)も同じ「飛石」で、頭鶏石と赤岩弁天神社の巨石とは、成分もほぼ一致し、ともに浅間山由来であることが判明しています。

岩神の飛石(岩神稲荷神社)
名称 岩神の飛石(岩神稲荷神社)/いわがみのとびいし(いわがみいなりじんじゃ)
所在地 群馬県前橋市昭和町3-29-6
関連HP 前橋市公式ホームページ
ドライブで 関越自動車道前橋ICから約5.8km
駐車場 なし
問い合わせ 前橋市文化財保護課 TEL:027-280-6511/FAX:027-251-1700
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

金島の浅間石

群馬県渋川市、上越新幹線が吾妻川を渡る橋梁近くにあるのが、金島の浅間石。群馬県の天然記念物に指定される巨岩は、天明3年(1783年)の浅間山の大爆発の際、鎌原観音堂(かんばらかんのんどう)で有名な鎌原村を埋め尽くした泥流によって、川沿いに運

 

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