サイトアイコン ニッポン旅マガジン

重要文化財彦部家住宅

重要文化財彦部家住宅

群馬県桐生市広沢町にある中世の屋敷構えを残した建物が、重要文化財彦部家住宅(彦部氏屋敷)。室町時代に彦部氏は足利将軍家に仕え、永禄4年(1561年)に広沢の地に屋敷を構えたと伝わり、江戸時代築の建物5棟が国の重要文化財に指定されています。

上層農家ながら、中世の城館の雰囲気を今に伝える

国の重要文化財に指定されるのは、江戸時代前期築の主屋のほか、寄棟造りの長屋門、冬住み(隠居屋)、江戸時代末期築の穀倉と文庫倉で、現在も彦部家が所有(有料の公開施設です)。
屋敷地には東西130m、南北100mの方形の土塁と濠を巡らせ、中世には城館として機能していたことがわかる、貴重な建築物です。
主屋前には池泉回遊様式の庭(17世紀中頃作庭)があり、主屋の北側には織物全盛時代(昭和初期)に利用された工場が付随。
さらに、広い田畑、山林を有し、西端近くに八幡神と屋敷神を祀っています。

南側の長屋門が追手口、文庫倉と穀倉が建つのが搦手口で、屈折した石垣がその実戦的な防御態勢を物語っています。
背後の手臼山が詰めの城という、まさに中世の城館。

建物は城館風ですが、江戸時代には農家で、上州の上層農家の姿を今に伝える貴重な歴史遺産になっています。

綿・人絹交織の「文化帯地」を製織した広沢彦部氏10代・彦部駒雄(ひこべこまお)は、大正15年に桐生織物同業組合に就任。
桐生工業学校の設立、桐生織物会館建設など、桐生織物業の基盤整備に尽力しています。

重要文化財彦部家住宅
名称 重要文化財彦部家住宅/じゅうようぶんかざいひこべけじゅうたく
所在地 群馬県桐生市広沢町6-877
関連HP 重要文化財彦部家住宅公式ホームページ
電車・バスで JR桐生駅からコミュニティーバスで21分、松原橋下車、徒歩12分
ドライブで 北関東自動車道太田桐生ICから約6km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 重要文化財彦部家住宅 TEL:0277-52-6596/FAX:0277-52-6598
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了