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粕川歴史民俗資料館

粕川歴史民俗資料館

群馬県前橋市粕川町(かすかわまち)の膳城址公園に建つのが、粕川歴史民俗資料館。「ぐんまちゃん埴輪」の愛称で知られる馬形埴輪が出土した白藤古墳群、膳城跡の史料など、赤城山南麓の歴史・民俗資料を展示するミュージアム。建物は、粕川小学校の木造校舎の一部を移築したもので、ちょっぴり城館風。

「ぐんまちゃん埴輪」など、赤城山南麓の古代史に注目!

膳城本丸北側の北郭跡に建つのが粕川歴史民俗資料館。
膳城は、15世紀に築城され、武田勝頼軍の攻撃で落城し、廃城になった中世の平山城で、本丸、二ノ丸跡が城址公園になっています。

常設展示は、赤城山南麓地域の遺跡から出土した縄文時代から中世にかけての土器や埴輪、膳城跡の遺物、粕川地域で収集した蚕糸業や農業にかかる民具や生活用具などで、春季と秋季の2回、企画展が行なわれています。

赤城山山麓でも1万年ほど前(縄文時代)から、採取を主とした定住生活が始まり、煮炊きに使う土器が登場しています。
徳丸仲田遺跡(前橋市徳丸町)などの出土品は、縄文時代草創期の貴重な遺物で、表面には粘土紐を巡らせた丸い底が特徴です。
温暖化が進んだ縄文時代前期になると愛宕山遺跡、広面遺跡(ひろめんいせき)などから深鉢、浅鉢の土器が出土しています。
さらに中期には人口の増加とともに集落が形成されるようになり、五代伊勢宮遺跡などからは集落跡が見つかっています。

古墳時代では、5世紀中頃〜6世紀前半にかけて築かれた白藤古墳群(円墳など50基)のⅤ-4号墳から出土した馬型埴輪は、群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」に似ていることから「ぐんまちゃん埴輪」と呼ばれています。
鼻から尾の先まで62.4cmの埴輪で。顔の表情が「ぐんまちゃん」そっくり。
墳丘に横倒しの状態で発見されていますが、もともとは円筒埴輪とともに立ち並んでいたと推測できます。

粕川歴史民俗資料館
名称 粕川歴史民俗資料館/かすかわれきしみんぞくしりょうかん
所在地 群馬県前橋市粕川町膳48-1
関連HP 前橋市公式ホームページ
電車・バスで 上毛電鉄膳駅から徒歩10分
ドライブで 北関東自動車道伊勢崎ICから約9km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 粕川歴史民俗資料館 TEL:027-230-6388
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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