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旧時報鐘楼

旧時報鐘楼

群馬県伊勢崎市曲輪町にある大正5年に完成した時を告げる鐘を吊るした楼閣が、旧時報鐘楼。横浜でハッカ貿易商を営んでいた小林桂助の寄付で築かれたもので、群馬県内最古の鉄筋コンクリート造りで、レンガが張りになっています。伊勢崎市の重要文化財に指定。

伊勢崎出身のハッカ貿易商が築いた時報鐘楼

明治16年、伊勢崎西町(現・三光町)出身の小林桂助が横浜で創業、北海道産ハッカの輸出を行なったのが、現在の小林桂株式会社のルーツ。

北海道の北見で屯田兵が開拓事業としてハッカ(薄荷)を栽培していることに目をつけ、それを横浜から欧米へと輸出したのです。
天然ハッカの輸出で財を築き、欧米で「コバヤシ」がハッカの代名詞になるほどに発展、栃木県の唐辛子、静岡県の生姜などの輸出も行ないましたが、関東大震災で神戸市に移転しています。

明治時代、ハッカは生糸と並ぶ貴重な輸出品で、大正天皇の即位を記念して、その財を故郷に還元したのが時報鐘楼です。
昭和12年に鐘からサイレンに変わり、さらに往時の鐘も戦時中の金属供出で失われています。

さらに戦災で塔屋部分も消失していましたが、平成2年に創建時の姿に復元。
高さは14.6m、内部はハシゴで上る仕組みで、戦後は火の見櫓としても活用されてきました。

旧時報鐘楼
名称 旧時報鐘楼/きゅうじほうしょうろう
所在地 群馬県伊勢崎市曲輪町28-23
関連HP 伊勢崎市公式ホームページ
電車・バスで JR・東武伊勢崎駅から徒歩10分
ドライブで 北関東自動車道波志江スマートICから約4.5km、伊勢崎ICから約6km
駐車場 6台/無料
問い合わせ 伊勢崎市文化財保護課 TEL: 0270-75-6672/FAX:0270-75-6673
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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