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八甲田・十和田ゴールドラインの除雪が2月20日(木)スタート

連日、豪雪のニュースが流れる毎日で、青森県青森市、八甲田山中の酸ヶ湯温泉(すかゆ)も4mを超える豪雪に埋もれていますが、そんななかでも、八甲田・十和田ゴールドラインの除雪はまもなく始まります。「八甲田除雪隊」が4月1日の全線開通を目指して、除雪作業を開始します。

世界屈指の豪雪地帯を走る国道を除雪

4月の開通時にはこんな雪の回廊が

2025年は高精度3次元地図を応用した除雪支援システム「SRSS」の実証実験を兼ねて、2025年2月20日(木)、8km区間(酸ヶ湯~谷地間)に除雪が始まります。

豪雪に覆われるとどこに道があるのかわからなくなります。
かつてはポールを立てたりしていましたが、それでも4mを超えるような場所では、かなりの苦労が生まれます。

「雪の大谷」で知られる立山黒部アルペンルート途中、立山高原バスの走る立山有料道路(通年マイカー規制実施)もGPSを使っての除雪を行なっています。

八甲田・十和田ゴールドライン(国道103号)は、「青森空港除雪隊」(通称ホワイトインパルス)にも加わる鹿内組など地元の建設業者などで構成される「八甲田除雪隊」が担当。
これまでは、雪上での測量により道路位置を推定、目印のない区間ではベテランオペレータの経験と勘によって除雪が行なわれていました。

今回の実証実験では、高精度3次元地図に除雪車の高精度自己位置情報を投影することで、除雪する道の案内を行なうもので、「八甲田除雪隊」の負担軽減になるだけでなく、担い手の確保という目的もあります。

2024年は、2月26日(月)に青森市側と十和田市側から除雪作業が始まり、3月28日(木)に中間地点にあたる傘松峠近くの雪が取り除かれて道路が貫通、長年、歌い継がれている『八甲田除雪隊の歌』を歌って貫通を喜びました(4月1日に全面開通)。

完了時には、道の両側に高さ5m~10mもの雪の回廊が出来上がり、八甲田に春を告げます。

八甲田除雪隊の歌

春の息吹に萌えろよ緑 別れ惜しむな妙見に
横内の里あとにして 今ぞ眺まん八甲田

雲谷より眺むる青森湾に 汽笛もかすむ連絡船
岩木に無事を祈りつつ 雪降りやまぬ展望台

茅野の空に月影寒く 明日は難所の七曲り
丈余の雪も何のその 今こそ腕の見せどころ

春の吹雪に行く手阻まれ 凍てつく機械いたわりつ
寒水沢から城ヶ倉 悪戦苦闘の除雪隊

仙人ゆかりの女中坂だよ 友よあれが酸ヶ湯沢
明日への英気を湯煙に 星空高き 地獄沼

大岳 石倉朝日に映えて 睡蓮沼のその先は
雪、雪、雪の魔の峠 負けてなるかと雪男

南部平野を眼下におろし 猿倉見えれば一息と
油にまみれた顔と顔 雪焼け面の吾が友よ

百戦錬磨のつわものどもが 熱と意気と誇り持ち
十和田の春を呼び起こす ああ、八甲田除雪隊
ああ、八甲田除雪隊

八甲田・十和田ゴールドラインの除雪が2月20日(木)スタート
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

世界一雪が降る空港では「ホワイトインパルス」が除雪で大活躍!

測候所やアメダスなどの気象観測システムのある場所で、日本一(実は世界一)の豪雪地は、青森県の酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)ですが、その玄関口である青森空港は、日本一雪が降る空港。冬季にはブルーインパルスをもじった「ホワイトインパルス」と称する

八甲田十和田ゴールドライン開通/雪の回廊

八甲田十和田ゴールドライン(国道103号)酸ヶ湯・八甲田ホテル〜谷地温泉の間、8kmは11月下旬〜3月31日の冬季間は積雪のため閉鎖されています。例年4月1日に開通しますが、4月〜5月初旬頃まで雪の回廊を楽しむことができます。場所によっては

 

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