兵庫県姫路市山野井町、姫路城の北西、男山配水池公園の麓にある、播磨ゆかりの文学、文人たちの作品や資料を展示するミュージアムが、姫路文学館。建築家・安藤忠雄の設計による建物は、北館と南館に分かれており、姫路城の歴史と和辻哲郎、司馬遼太郎など姫路ゆかりの文人を紹介しています。
「姫路城歴史ものがたり回廊」では姫路の歴史を紹介
平成元年に姫路市制100周年記念行事『姫路百祭シロトピア』が開催され、平成3年4月、姫路市制百周年事業の一環として開館したのが姫路文学館(同事業で、平成2年、日本城郭研究センターオープン、平成4年には好古園開園、星の子館開館)。
姫路文学館の北館では、姫路城の立つ姫山の歴史、姫山で生まれた物語を紹介する「姫路城歴史ものがたり回廊」、言葉を入口に作家たちの人と作品の魅力を知る「ことばの森展示室」と「和辻哲郎コーナー」があり、「姫路城歴史ものがたり回廊」では、古代から現代に至るまでの歴史を、ドラマ仕立ての映像や資料、グラフィックなどで全26のエピソードをドラマチックに紹介。
「ことばの森」展示室、「和辻哲郎コーナー」では、名著『風土』の著者で、哲学、倫理学の第一人者であった和辻哲郎、作家の阿部知二など、郷土が生んだ学者や文人の復元された書斎や遺品などを展示公開。
また平成8年に開館した姫路文学館南館の1階には、「司馬遼太郎記念室」(しばりょうたろうきねんしつ)もあり、司馬遼太郎ファンなら必見のコーナーになっています。
大阪生まれの作家・司馬遼太郎は、祖父の代まで播州広村(現・姫路市広畑)に暮らした播州門徒(阿弥陀仏への帰依する真宗の門徒で、羽柴秀吉による播磨攻めでも英賀合戦で一向勢力として抵抗/播州門徒、三河門徒、安芸門徒、加賀門徒が当時の有力な一向勢力)の末裔といわれ、黒田官兵衛の生涯を描いた歴史小説『播磨灘物語』など播磨とのつながりを詳しく解説しています。
姫路文学館 | |
名称 | 姫路文学館/ひめじぶんがくかん |
所在地 | 兵庫県姫路市山野井町84 |
関連HP | 姫路文学館公式ホームページ |
電車・バスで | JR・山陽電鉄姫路駅から市営バス・神姫バスで7分、市之橋・文学館前下車、徒歩3分。または、JR・山陽電鉄姫路駅から徒歩25分 |
ドライブで | 山陽自動車道山陽姫路東ICから約7km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 姫路文学館 TEL:079-293-8228/FAX:079-298-2533 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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