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布引の滝

日光の華厳の滝、紀州の那智の滝とともに「三大神滝」と呼ばれる滝が布引の滝。山陽新幹線新神戸駅の北100mにある布引渓流(名水百選)に懸かる、新幹線駅至近の炊きながら「日本の滝100選」にも選定されています。新神戸駅からなら5分で到達するというアプローチの良さが自慢です。

乙姫様が住むと語り伝えられた「日本三大神滝」のひとつ

上流から雄滝(おんたき、落差43m)、夫婦滝(めおとだき、落差9m)、鼓ヶ滝(つつみがだき、落差8m)、雌滝(めんたき、落差19m)と続き、最も大きい雄滝は、6段に折れながら流れ落ちています。

滝壺には乙姫様が住んでいて、龍神となって海へ出かけ、多くの船を守ったという言い伝えが残されるのも、神戸ならでは。
「布引の滝のしらいとなつくれは絶えすそ人の山ちたつぬる」(藤原定家)など、平安の昔から多くの文人に愛され、京の都からわざわざ訪れる貴族も多かった歴史的な景勝地です。

『平治物語』、『源平盛衰記』、『栄花物語』、『伊勢物語』にも登場します。
『平治物語』には、平清盛の滝見物の際、難波経房(なにわつねふさ)が雷となった悪源太義平(源義平のこと/『平治物語』に斬首の際に雷神となって経房以下の怨敵を伐たんと述べたと記される)の霊に殺される話が記されています。

腐らず、美味しい! 神戸ウォーターにも注目

渓流の水は、昔、外国航路の船乗りが、赤道を超えても「腐らないおいしい水」と喧伝したコウベウォーターとしても有名で、滝の上流にある布引貯水池は神戸市の水源にもなっています。
また六甲山に源を発する布引渓流は、環境省の「名水百選」にも選定。
「神戸に寄港する外国船のよろこびは、水槽の水を空にして神戸の水をあふれるほど積むことだそうだ。
船乗りたちはコウベ・ウォーター(神戸ウォーター)は世界一だというが。おそらく本当だろう。」(司馬遼太郎著『街道をゆく』)。

日帰り温泉とカプセルホテルの「神戸クアハウス」の外と玄関に、「布引の水」の水汲み場が用意されています。

「神戸クアハウス」にある布引の水コーナー
布引の滝
名称布引の滝/ぬのびきのたき
Nunobiki Falls(Japan Falls 100 election)
所在地兵庫県神戸市中央区葺合町
関連HP神戸公式観光サイト
電車・バスでJR・地下鉄新神戸駅から徒歩5分で雌滝、さらに徒歩10分で雄滝
ドライブで阪神高速道路神戸線京橋出口から約3km。または、生田川出口から約1.5kmでタイムズ新神戸オリエンタルシティ
駐車場なし/タイムズ新神戸オリエンタルシティ(633/有料)などを利用
問い合わせ神戸国際観光コンベンション協会 TEL:078-303-1188/FAX:078-302-2946
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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