第一次世界大戦中に捕虜として中国・青島から日本に連行され、その後、日本に留まってバウムクーヘンや洋菓子などを販売したドイツ人のカール・ユーハイム(Karl Joseph Wilhelm Juchheim)が始めた洋菓子店「ユーハイム」の神戸にある本店がユーハイム神戸元町本店。
まずはユーハイムの歴史を知ろう
日本で初めてバウムクーヘンを作り、マロングラッセを販売したのがカール・ユーハイム。
大正8年、広島県安芸郡仁保島村(現在の広島市南区似島)にある似島検疫所に収容されていた際に、広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)にて開催された「ドイツ作品展示会」で製造販売したのが日本初のバウムクーヘンの製作販売ということに。
第一次大戦が終わり、虜囚の身から解放されたユーハイムは、明治屋の社長・磯野長蔵が銀座に開店した喫茶店「カフェー・ユーロップ」で働き、エリーゼ夫人と息子を青島市から日本に呼び寄せます。
その後、横浜の居留地60番地に、自らの店「E・ユーハイム」を出店しますが、関東大震災で神戸に移っています。
そうして神戸市神戸区(現在の中央区)三宮町1丁目309に開いたのが「JUCHHEIM’S」。
その後、店は繁盛し、そのハイカラさゆえに谷崎潤一郎など文人も集う店になりました。
第二次世界大戦の終盤、昭和20年8月14日、ユーハイムは疎開先の六甲山ホテルで没しています。
戦後、ユーハイムの妻・エリーゼを会長に、ユーハイム商店、そして株式会社ユーハイムとして発展。
本店限定のメニューに注目
現在も神戸元町本店が、元町通にあり、1階ショップでは切りたてのバウムクーヘンが、地下にはレストラン、2階にはティーサロンがあります。
1階ショップでは本店限定で販売している「マイスターの手焼きバウム」をカットして購入することができるので、お見逃しなく。
また、地下のレストランは、ランチタイムのランチも人気があります。
本店オリジナルのビーフシチュー、神戸牛のハンバーグなどが人気。
ドイツワイン、ドイツビールなども用意されています。
2階のティーサロンでは、神戸元町本店特製ショートケーキ、バウムクーヘンデザートなどが味わえます。
ユーハイム神戸元町本店 | |
名称 | ユーハイム神戸元町本店/ゆーはいむこうべもとまちほんてん |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区元町通1-4-13 |
関連HP | ユーハイム公式ホームページ |
電車・バスで | JR・阪神電車元町駅から徒歩3分 |
ドライブで | 阪神高速3号神戸線京橋出口から約1.3km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | ユーハイム神戸元町本店 TEL:078-333-6868 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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