兵庫県神戸市中央区、山陽新幹線新神戸駅の北、700mほどのところにあるのが布引五本松堰堤(布引ダム)。開港後の神戸居留地には慢性的な水不足があり、神戸港寄港の船に水を供給する必要もあり、明治33年、日本最初の重力式コンクリートダムとして築造された水道用ダム。国の重要文化財、近代化遺産、「近代水道百選」に選定。
日本最初の重力式コンクリートダム
堤高33.33m、堤長110.30m、堤体表面には切石を型枠として布積みしています。
ダムの設計は内務省御雇師で工学大学校(現・東京大学工学部)の衛生工学教授ウィリアム・K・バートン(William Kinninmond Burton)の案をベースに、吉村長策(顧問技術者)、佐野藤次郎(主任技師)、浅見忠治(監督技師)によって変更されています。
兵庫開港後も、市民は井戸により飲料水を得ており、夏場には慢性的な水不足を招いたことから近代的な水道の普及は急務だったのです。
このため、布引渓流の水(環境省の「名水百選」選定)を布引の滝(「日本の滝100選」選定)の上流で堰き止め、水道用水を確保。
現在も水道専用ダムとして使用されており(平成17年に 堤体耐震補強工事、土砂浚渫工事を実施)、ダム湖である布引貯水池は「ダム湖百選」に選定されています。
山陽新幹線新神戸駅からハイキングコースが整備され、徒歩30分で到達できます。
布引五本松堰堤(布引ダム) | |
名称 | 布引五本松堰堤(布引ダム)/ぬのびきごほんまつえんてい(ぬのびきだむ) |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区葺合町山郡 |
関連HP | 神戸市公式ホームページ |
電車・バスで | JR・地下鉄新神戸駅から徒歩30分。または、神戸布引ロープウェイ風の中間駅から徒歩7分 |
問い合わせ | 神戸国際観光コンベンション協会 TEL:078-303-1188 /FAX:078-302-2946 |
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