兵庫県神戸市兵庫区にある電気機関車、ディーゼル機関車、電車、客車、気動車、案内軌条電車、モノレール、新交通システムなどを製造する工場が川崎重工業兵庫工場。巨大な工場ですが、その本館横、兵庫運河沿いには、新幹線0系電車、電車特急「こだま」に用いられた151系(20系)の先頭車両が展示され公道から見学できます。
昭和を代表する特急の先頭車両が並ぶ!
新幹線0系電車の先頭車両(車番21-7008)は、昭和58年、川崎重工業兵庫工場から出車し、25年間、東海道・山陽新幹線を駆け続け、平成20年12月14日に新大阪発「ひかり347号」で営業運転を終え、平成21年7月に生まれ故郷に保存されたもの。
日本国有鉄道151系特急電車の先頭車は、クハ151-1(クハ181-1/20系クハ26001)。
昭和33年に、川崎重工業兵庫工場を出場し、東京〜大阪間を6時間50分を結ぶビジネス特急「こだま」第1号編成の先頭車としてデビューし、その後の高速化への足がかりとなった特急です(シャワーも付いていました)。
特急電車の貫禄を備えたボンネットスタイルは一躍人気の的となり、その後のボンネットスタイルの先駆けになりました。
ビジネス特急「こだま」の先頭車両のボンネット部分には、ブレーキなどに必要な圧搾空気を作るコンプレッサーや、低圧電源を供給する電動発電機などが収められています。
つまり、騒音の発生源であるコンプレッサーを客室から遠ざける目的で、ボンネット型に設計したのです。
東海道線の特急を引退後も、山陽本線、上越線、信越本線、中央本線で活躍後、昭和51年引退した車両で、平成28年に行き先表示など、外観の補修を終えて展示されています。
ちなみに、川崎重工業は、完全子会社の川崎車両へ車両事業を10月1日に分割(川崎重工業兵庫工場内にある会社です)。
川崎重工業兵庫工場 | |
名称 | 川崎重工業兵庫工場/かわさきじゅうこうひょうごこうじょう |
所在地 | 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2-1-18 |
関連HP | 川崎重工業兵庫工場公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄海岸線刈藻駅から10分。JR兵庫駅から徒步20分 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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