兵庫県赤穂市にあるレトロなミュージアムが、赤穂市立民俗資料館(あこうしりつみんぞくしりょうかん)。明治41年築の日本最古の塩務局庁舎を再生したもの。明治38年の塩専売法施行に伴い、大蔵省赤穂塩務局庁舎、塩倉庫、文書庫として建てられたもので、建物の保存という役割を担って、民俗資料館として運営されています。
現存する日本最古の塩務局庁舎
製塩業が盛んだった赤穂では、明治38年の塩専売法施行に伴い、赤穂塩務局が開設され、その庁舎、塩倉庫などとして建てられたもの。
塩務局は、専売制のもとに設置された地方機関で、塩の収納、売り渡しに関する事務を行なっていました。
建物の設計は、国会議事堂の建設を統括、旧武藤山治邸(神戸市・舞子公園)、山口県庁舎・議事堂(国の重要文化財)、富山県庁舎などでも知られる大蔵省臨時建築部技師・大熊喜邦(おおくまよしくに)。
施行は地元赤穂の棟梁・山本近治らが担っています。
1階事務室の天井に施されたメダイヨンとよばれる円形のレリーフなど、アール・ヌーボー風の意匠を感じ取ることができます。
昭和58年12月から赤穂市立民俗資料館として再生され、江戸時代から昭和の中頃に赤穂で使われた日常生活用具、農耕生産用具など8000点を超える民俗資料を収蔵・展示しています。
建物の部屋割は往時のままに活かされ、1階は、事務所(教科書を展示)、宿泊室(店棚)、小会議室(趣味・娯楽)、宿直室(家庭用民具)、厨房(食生活用具)、燃料室(職人道具)、分析室(生活用具)、待合室(玩具)、2階は監視課室(戦時資料・戦後復興品)、取調室(楽器・オーディオ)になっています。
野外展示場として中庭展示場に石臼、水瓶(みずがめ)、農耕生産用具展示コーナーを設置。
企画展も随時開催されています。
赤穂市立民俗資料館 | |
名称 | 赤穂市立民俗資料館/あこうしりつみんぞくしりょうかん |
所在地 | 兵庫県赤穂市加里屋805-2 |
関連HP | 赤穂市立民俗資料館公式ホームページ |
電車・バスで | JR播州赤穂駅から徒歩20分 |
ドライブで | 山陽自動車道赤穂ICから約3.5km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 赤穂市立民俗資料館 TEL:0791-42-1361/FAX:0791-42-1361 |
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