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神鍋山

神鍋山

兵庫県豊岡市日高町、神鍋高原のシンボル的な山が、神鍋山(かんなべやま)。2万2000年前に噴火した近畿地方では最も新しい火山で、すり鉢型の噴火口が残されています。神鍋高原は、この神鍋山から噴出した神鍋山玄武岩質の溶岩流で覆われ、稲葉川(いなんばがわ)には八反の滝、二段滝など多くの滝が懸かっています。

近畿地方では最も新しい火山が、神鍋山

すり鉢型の火口

神鍋高原を走る国道482号沿い、道の駅神鍋高原の北側にそびえる小富士型の山が神鍋山。
神鍋山の噴火で流出した溶岩流は、稲葉川に沿って円山川の合流点まで15kmにわたって流れ落ちています。
火口の大きさは直径250m、深さ40m、神鍋山自体はスコリア(火山砕屑物)が積み重なったスコリア丘です。
火口から南東側がゆるやかな傾斜なのは、南東側へ溶岩流が流れ出たことで、形成されたスコリア丘の山腹が崩壊したものだと推測されています。

神鍋山の標高は469m、高原との比高も100mほどで、芝地となった山腹は、平均斜度7度の「アップかんなべ うえの平ゲレンデ」となり、冬はスキー、グリーンシーズンはグラススキーなどを楽しむことができます。

神鍋山にも北壁リフト(登行リフト)が架かり、山頂には「絶叫ブランコ」も設置されています。

神鍋山一帯は、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されるほか、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークのジオサイトにもなっています。
ちなみに気象庁の活火山の定義は、火山噴火予知連絡会が平成15年に改定した「概ね過去1万年以内に噴火した火山、及び現在活発な噴気活動のある火山」に基づいていますが、神鍋火山群は、志賀高原の志賀山などとともに「今後の調査が必要とされた火山」になっています。

神鍋山
名称 神鍋山/かんなべやま
所在地 兵庫県豊岡市日高町東河内
関連HP 豊岡観光イノベーション公式ホームページ
電車・バスで JR江原駅から全但バス東河内行きで30分、神鍋温泉ゆとろぎ前下車、徒歩5分で登山口
ドライブで 北近畿豊岡自動車道日高神鍋高原ICから約10km
駐車場 道の駅神鍋高原駐車場、なかみち駐車場を利用
問い合わせ 日高神鍋観光協会 TEL:0796-45-0800
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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