広島県尾道市は、大林宣彦監督の尾道三部作で知られるロケの町。宝土寺裏手にある階段が続く細い路地が千光寺新道で、尾道水道側からアプローチすると渡場通りから山陽本線を越え、一気に千光寺山に向かって登る雰囲気に。階段の横は石垣や板塀でなかなか風情があります。大林宣彦監督の映画『転校生』(昭和57年)のロケ地。
坂道の横には「天春の石垣」も
大林宣彦監督が尾道を舞台に撮影した映画『時をかける少女』(昭和58年)、映画『『さびしんぼう』(昭和60年)とともに尾道三部作のひとつ映画『『転校生』。
男女が入れ替わった斉藤一夫(尾美としのり)と転校生・斉藤一美(小林聡美)が通学路で立ち話をするシーンはここで撮影されています。
千光寺新道から市街地をまっすぐ見下ろした風景は観光ポスター、観光パンフレットにも採用されています。
ちなみに道の名は、新しく作られた千光寺への道に由来し、大正時代の尾道で乾物商を営んでいた天野春吉が私財を投じて造った石垣の道です。
千光寺新道脇の高さ15m、幅40mの石垣は「天春の石垣」と呼ばれていますが、 天野春吉の茶園(さえん=茶室が設けられた別荘)があったことに由来。
「ワシが死んでも天野の名とともに石垣は残る」と語っていたそうです。
千光寺新道の途中の路地を入ったところには、志賀直哉の旧宅も。
千光寺新道 | |
名称 | 千光寺新道/せんこうじしんどう |
所在地 | 広島県尾道市東土堂町 |
電車・バスで | JR尾道駅から徒歩15分 |
駐車場 | なし/市役所庁舎南駐車場など周辺の有料駐車場を利用 |
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