御袖天満宮

御袖天満宮

延喜元年(901年)、讒言(ざんげん)で流刑になった菅原道真が大宰府(だざいふ)に向かう途中で立ち寄ったのが尾道。地元の人々に親切にされたことに感謝して残した着物の片袖を御神体にしたと伝える神社が御袖天満宮(みそでてんまんぐう)です。本殿前の狛犬は室町時代の作。社前の石段は、映画『転校生』のロケ地として有名です。

映画『転校生』で有名なシーンのロケ地

御袖天満宮

社前の石段は、大林宣彦監督の尾道三部作の第1作、映画『転校生』で主人公の一夫(尾美としのり)と一美(小林聡美)が転がり落ちて入れ替わる印象的なシーンに登場。
長さ5.2mもの一本石で造られた55段の美しい石段です。
最上段からひとつ下の石段に継ぎ目があるのは、尾道の石工が自分たちの技術にあぐらをかかないよう、自戒の意味を込めてのものなのだとか。
花崗岩が露出する尾道三山と向島の山々に囲まれ、多くの良質な石材に恵まれた尾道では、数多くの寺社や坂道に石材を供給するために多くの石工が活躍しました。

石段の両脇には、城郭の石垣とも思えるような見事な石垣(御袖天満宮から大山寺までの石垣)があり、ともに尾道の代表的な景観となっていおるのです。

長江の磯辺に船を寄せたという菅原道真伝承ですが、後世の創作とも推測でき、真偽は定かでありません。
隣接して米瑠山天神坊大山寺(たいさんじ)が建っていますが、実は江戸時代までの別当寺(神社を管理する寺)。

御袖天満宮
名称 御袖天満宮/みそでてんまんぐう
所在地 広島県尾道市長江1-11-16
関連HP 尾道観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR尾道駅から徒歩20分
ドライブで 山陽自動車道尾道ICから約8.6km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 御袖天満宮 TEL:0848-37-1889
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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