清水磨崖仏群

清水磨崖仏群

鹿児島県南九州市にある仏教遺跡(鹿児島県の史跡)が、清水磨崖仏群。万之瀬川(まのせがわ)上流、清水川右岸の高さ20m、長さ400mの溶結凝灰岩(入戸火砕流)の岩壁に五輪塔や宝篋印塔、梵字、仏像など200余りが刻まれています。仏像は多くないものの、磨崖仏群と総称されています。

平安時代末から明治時代に刻まれた供養塔

清水磨崖仏群
「桜の屋形」

もっとも古い大五輪塔は、平安時代後期で、鎌倉時代中期の月輪大梵字、鎌倉時代後期の三大宝篋印塔、線刻宝篋印塔群、線刻五輪塔群、線刻板碑群、室町時代の陽刻五輪塔群と続きます。

新しいものでは明治時代の陽刻宝篋印塔、陽刻阿弥陀如来増、陽刻十一観音像があり、中世から近代にかけて脈々と彫られ続けたものであることがわかります。

彫られているものの大部分は五輪塔宝篋印塔などの供養塔です。

平安時代後期と推定される「大五輪搭」は高さが12mで、日本一の規模を誇っています。

一帯は岩屋公園として整備され、「桜の屋形」と名付けられた仏堂風の施設も建っています。
朝、「桜の屋形」から磨崖仏を眺めると、朝日に輝いた岩肌を見ることが可能。

近くには名水百選選定の清水の湧水、道の駅川辺やすらぎの郷もあるので、寄り道をおすすめ。

清水磨崖仏群
名称 清水磨崖仏群/きよみずまがいぶつ
所在地 鹿児島県南九州市川辺町清水
関連HP 南九州市公式ホームページ
電車・バスで JR鹿児島中央駅から鹿児島交通バス川辺経由枕崎駅行きで1時間15分、川辺やすらぎの郷下車、徒歩40分
ドライブで 南薩縦貫道南九州川辺ICから約2km
駐車場 岩屋公園駐車場(無料)を利用
問い合わせ 南九州市商工観光課観光交流係 TEL:0993-83-2511
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
清水の湧水

清水の湧水

鹿児島県南九州市川辺町、万之瀬川の上流、水元神社脇から湧き出す清水が、清水の湧水(きよみずのゆうすい)。鹿児島県特有のシラス台地の崖の下から1日6000tも湧き出し、環境省の「名水百選」(昭和の名水百選)にも選定。飲料用にはもちろんのこと、

 

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