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草戸稲荷神社

草戸稲荷神社

広島県福山市、明王院(みょうおういん)の北側に隣接し、大己貴神(おおなむちのかみ)、宇加之魂神(うかのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)を祀る古社。もともとは明王院(創建から江戸時代初期までは律宗の寺・常福寺)を開基した空海(弘法大師)が、明王院の鎮守社として、芦田川の中州に創建したと伝えられています。

江戸時代に芦田川中州から現在地に遷座

芦田川河口の港町・草戸千軒が瀬戸内海交易で発展、繁栄とともに、神社も隆盛しますが、洪水により社殿が破損流失。

寛永10年(1633年)、初代福山藩主・水野勝成(みずのかつなり=三河出身で家康の家臣、妹・かな姫は加藤清正の正室)が再建。
その後、3代藩主・水野勝貞(みずのかつさだ)が父・勝俊の病気平癒を祈願して、現在地に社殿を移しています。
この時、武運長久を祈って寄進した鳥居の扁額が現存しています。
また、同時に、福山城下の円光寺を古刹・常福寺に合併させ、寺名を明王院と改めています。

鮮やかな朱塗りがひときわ目を引く檜皮葺き(ひわだぶき)の本殿は、全国でも数の少ない懸崖造り(けんがいづくり)。
境内には、20ちかくもの末社も祀られ、初詣は、例年広島県内でもトップクラスの人出で賑わいをみせます。
拝殿に上がれば、かつて繁栄した草戸千軒の跡地(芦田川)、さらに芦田川越しに広がる福山市街地を一望にする景観を得ることができます。

草戸稲荷神社の鳥居の傍らに置かれた「芦田川浅深試石」と呼ばれる石柱は、芦田川の水底に沈めて川床の浅深を確認し、水害を予防したもので、嘉永5年(1852年)の築。

草戸稲荷神社
名称 草戸稲荷神社/くさどいなりじんじゃ
所在地 広島県福山市草戸町1467
関連HP 草戸稲荷神社公式ホームページ
電車・バスで JR福山駅からタクシーで10分
ドライブで 山陽自動車道福山SAスマートICから約4km。福山東ICから約11km
駐車場 100台/無料、初詣時は河川敷に駐車場開設
問い合わせ 草戸稲荷神社 TEL:084-951-2030
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

明王院

広島県福山市草戸町にある真言宗大覚寺派の古刹、明王院。大同2年(807年)、空海(弘法大師)が、開山したと伝えられています。元応2年(1321年)建立の本堂は本瓦葺き入母屋造り、和様と唐様を用いた和洋折衷で、貞和4年(1348年)築の五重塔

草戸千軒町遺跡

広島県福山市を流れる芦田川(あしだがわ)河口付近の中州とその周辺に位置する中世に繁栄した遺跡が草戸千軒町遺跡。鎌倉時代から室町時代にかけて、付近の三角州で栄えた集落が草戸千軒町で、その存在は長らく幻といわれていました。草戸千軒町は瀬戸内海の

ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)

平成元年に福山城天守(福山城博物館)の西側(三の丸西部)に開館した広島県立の博物館。瀬戸内の民衆の歴史と文化をテーマとし、芦田川の川底に埋もれた、わが国を代表する中世の集落跡「草戸千軒町遺跡」の発掘調査から出土した遺物や史料を中心に、系統的

 

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