広島県福山市の鞆の浦。鞆の浦が万葉の昔から瀬戸内海の良港であり、北前船の寄港地なのは仙酔島が風除け、防波堤の役目をしているから。仙酔島は周囲約5.2kmの小島で、「仙人が酔うほど美しい」というのが名の由来。仙酔岩体と呼ばれる流紋岩、凝灰岩からなり、島の最高峰・大弥山(標高158.7m)へは遊歩道が設けられています。
鞆の市営渡船場から渡船で5分
鞆から仙酔島へは市営渡船場(福山市営渡船)から渡船で5分。
「平成いろは丸」が就航し、日中は1時間に3本のペースで運航されています(車を積むことはできません)。
島をめぐるハイキングコースは時間と体力にあわせて何本かあり、もっとも手軽なのが御膳山展望台を目ざす「御膳山コース」(600m、所要20分)。
島の南端・烏ノ口岬展望園地を目ざす「烏ノ口展望台コース」(2.7km、所要1時間)なら、仙酔島特有の海食洞や植物、野鳥などを探勝しながらめぐることができます。
途中には珍しい五色岩も。
大弥山の山頂を極める「弥山稜線コース」(3.5km、所要1時間30分)は小弥山、中弥山、大弥山、月見山と仙酔島の稜線を縦走するコースです。
例年ゴールデンウィーク〜5月下旬には、江戸時代から伝わる伝統漁法を再現した鞆の浦観光鯛網の観覧船も仙酔島から出航。
太平洋で冬を過ごした鯛は初夏、豊後水道、紀伊水道を抜けて、産卵のため波穏やかな瀬戸内海中央部の鞆の浦・仙酔島沖へとやってきます。
産卵に来る魚群を待ち構えて捕獲する網漁が江戸時代に生み出されたのです。
桜鯛の群れを追い掛ける船団は初夏の風物詩となっています。
「山紫水明」は仙酔島のこと!?
文化11年(1814年)8月、故郷の広島に帰省した学者で文人の頼山陽(らいさんよう/大坂生まれ、父が広島藩の学問所創設にあたり儒学者に登用されたため広島城下で育つ)は、10月、京への帰途(洛中に居を構え開塾していました)の途中、鞆に立ち寄ります。
鞆の浦にある豪商・大坂屋が建てた門楼に「対仙酔楼」(現存/内部は通常非公開)と名付け、窓から見える仙酔島や瀬戸内海の景色を『対仙酔楼記』に「山紫水明処」と描写しています。
それが、山紫水明という四字熟語の語源(初見)。
仙酔島 | |
名称 | 仙酔島/せんすいじま |
所在地 | 広島県福山市鞆町後地 |
関連HP | 福山市公式ホームページ |
電車・バスで | JR福山駅から鞆鉄バス鞆の浦方面行きで30分、鞆港下車、市営渡船で5分、仙酔島下船 |
ドライブで | 山陽自動車道福山東ICから約15kmで市営渡船乗り場 |
駐車場 | 福山市鞆の浦第2駐車場(有料)などを利用 |
問い合わせ | 渡船管理事務所 TEL:084-982-2115 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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