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弥山

弥山

広島県廿日市市、宮島(厳島)の中央にそびえる標高535mの霊山が弥山(みせん)。空海が修行をしたという伝説の地で、霊山ゆえに弥山原始林(天然記念物)が残され、世界文化遺産「厳島神社」の構成資産にもなっています。山頂の宮島弥山展望休憩所までは宮島ロープウエー獅子岩駅から徒歩30分。

山頂には花崗岩の巨石群があり、古代信仰の磐座と推測できる

弥山山上からの瀬戸内海の眺め

山頂一帯の巨石群は古代信仰の磐座(いわくら)で、古くから山自体が信仰の対象だったと推測できます。
平安時代の大同元年(806年)、空海が開山したという伝説の霊山ですが、残念ながら史実としての裏付けはありません。
山上には空海ゆかりという大聖院の弥山本堂、空海が修行した霊跡という求聞持堂(ぐもんじどう)、空海が修行した際の護摩の火が今も絶えずに燃え続けるという不消霊火堂、三鬼大権現を祀る三鬼堂(さんきどう)、大日堂、文殊堂、観音堂などの堂宇が建っています。

弥山の本堂周辺からは奈良時代~平安時代頃の緑釉陶器や仏鉢などが出土し、古くから修験の地だったことが明らかになっています。

また、弥山に登れば、山上には幕岩、疥癬岩(かいせんいわ)、舟岩、鯨岩、くぐり岩などの巨石が出迎えてくれます。

登山道はロープウェールートほか3コース

弥山山頂は二十四丁目

登山ルートは、宮島ロープウエー獅子岩駅からの最短お手軽コース(弥山山頂まで徒歩30分)、紅葉谷公園から紅葉谷川に沿って登る紅葉谷コース(所要1時間30分~2時間)、大聖院から仁王門跡を経由する大聖院コース(所要1時間30分~2時間)、大元公園から岩屋大師を経由する大元コース(所要2時間〜2時間30分)などがあります。
山麓から歩く場合は、この大聖院コース、紅葉谷コース、大元コースが、観光協会の公認するコースとなっています。

大聖院コース

御幸石・白糸の滝〜(徒歩15分)〜あずまや展望台(里見茶屋跡/六丁)〜(徒歩20分)〜賽の河原(十丁)〜(徒歩10分)〜幕岩〜(徒歩21分)〜仁王門(十八丁)〜(徒歩3分)〜鯨岩(二十丁)〜(徒歩7分)〜弥山本堂・霊火堂〜(徒歩10分)〜弥山山頂(二十四丁)

紅葉谷コース

奥紅葉谷橋〜(徒歩1分)〜登山道入口〜(徒歩1時間3分)〜紅葉谷分岐点〜(徒歩20分)〜弥山本堂・霊火堂〜(徒歩10分)〜弥山山頂

大元コース

大元神社〜(徒歩12分)〜石仏群〜(徒歩20分)〜富士岩〜(徒歩42分)〜風吹岩・大使堂〜(徒歩20分)〜岩屋大師〜(徒歩10分)〜駒ヶ林分岐点〜(徒歩5分)〜仁王門〜(徒歩10分)〜弥山本堂・霊火堂〜(徒歩10分)〜弥山山頂

山頂周辺には巨石が累々と
大聖院コース入口にある白糸の滝
弥山
名称 弥山/みせん
所在地 広島県廿日市市宮島町
関連HP 宮島観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、ロープウェー乗り場まで徒歩30分。さらに宮島ロープウェーで15分
ドライブで 山陽自動車道廿日市ICから約4.7km。または、大野ICから約5kmで宮島口
駐車場 宮島口市営駐車場(166台/有料)・もみじ本舗駐車場(500台/有料)
問い合わせ 宮島観光協会 TEL:0829-44-2011
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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