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新高山城

新高山城

広島県三原市本郷町にある小早川氏の本拠となった山城が、新高山城(にいたかやまじょう)。小早川氏の居城としては、沼田川(ぬたがわ)の対岸に高山城がありましたが、12歳で当主となった小早川隆景(こばやかわたかかげ)は、天文21年(1552年)に新高山城を本拠としています。続日本100名城に選定。

小早川隆景が天然の要害に築いた山城

標高197.6mの新高山の山上に、東西400m×南北500mという大規模な山城で、花崗岩質の山全体が城塞化され(沼田川側は花崗岩の断崖)、山麓には小早川水軍の基地もありました。

毛利元就父子雄高山行向滞留日記写(『毛利家文書』)によれば、永禄4年(1561年)、毛利元就(もうりもとなり)、その嫡男・毛利隆元(もうりたかもと=新高山城訪城時は安芸国の守護)は新高山城を訪れ、数日間に渡る饗応を受けています。

慶長元年(1596年)、豊臣政権の五大老に任じられた小早川隆景は、本拠を三原城へ移し(三原城は毛利水軍の中核を担った小早川水軍の拠点でした)、三原城築城に際して新高山城は破却され、石垣も三原城の築城に転用されています。

遺構としては本丸に枡形の土塁、建物の礎石があり、天正5年(1577年)に建立した小早川家の菩提寺、匡真寺(きょうしんじ)跡が東西41m、南北72mもの平地として残されています。
釣井の段(井戸曲輪)には6つの井戸跡が残され、籠城戦の際にも水の補給ができたことがわかります。

登城口から山頂まで徒歩30分はかかるため、ハイキングの装備が必要です。

広島県では新高山城と、新高山城を廃城にして築かれた三原城の2城が、続日本100名城に選定(2城とも三原市内に)。

井戸曲輪の井戸跡
新高山城
名称 新高山城/にいたかやまじょう
所在地 広島県三原市本郷町本郷
関連HP 三原市公式ホームページ
電車・バスで JR山陽本線本郷駅から徒歩25分で登山口
ドライブで 山陽自動車道本郷ICから約5km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 三原市文化課 TEL:0848-64-9234/FAX:0848-67-5912
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

三原城

広島県三原市にある戦国時代から江戸時代の城跡が三原城。永禄10年(1567年)頃、小早川隆景が築城を開始し、小早川水軍の拠点として機能していました。三原市の『やっさ祭り』で披露される『やっさ踊り』は、築城完成を祝って城下の人たちが踊ったのが

広島県五大名城とは!?

天守が新幹線駅舎に最も近い福山城(福山市)、毛利氏の本拠地・郡山城(安芸高田市)、広島城(広島市)が日本100名城に選定、小早川隆景ゆかりの新高山城(にいたかやまじょう)、小早川水軍の本拠地となった三原城が続日本100名城選定で、以上が広島

 

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