広島県豊田郡大崎上島町、瀬戸内海芸予諸島・大崎上島(おおさきかみじま)の最高峰(標高452.3m)が、神峰山(かんのみねさん)。山頂の第一展望台近くには竹原テレビ中継局が整備され、車道も通じているため、気軽に四国の山々や、しまなみ海道に架かる橋を見渡すことができます。
115の島々を眺めるその多島美は瀬戸内随一とも
大崎地区からの車道は、登山道を兼ねているため、走行の際には歩行者に注意が必要。
第一駐車場から頂上までは徒歩15分ほどの道のり。
木江地区にある「かもめ館」からの登山道を利用すると、徒歩1時間30分ほどで山頂です(第一展望台は通らないので、寄り道することになります)。
第一駐車場近くの第一展望台は竹原側の眺望が広がりますが、さらに第二展望台を目指すと石鎚神社(石鎚山遥拝所)。
石鎚神社(石鎚山遥拝所)があるのは、晴れていれば石鎚山を眺望できるから。
第二展望台の先、山頂(第三展望台)に建つのが薬師堂(本郷地区にある曹洞宗の光禅寺が管理)で、本尊の薬師如来に病気快癒を願って多くの人が登拝した場所です。
光禅寺には、長禄3年(1459年)、明国の奇山禅師は霊感によって神峰山に登り、そこで夢告を受け、薬師如来に似た自然の石を祀り、堂宇を建立して神夢霊寺と名付けたと伝わりますが、明和年間(1764年〜1772年)には、薬師信仰が隆盛し、多くの登拝者があったようです。
厳島神社の祭神・市岐島姫命(いちきしまひめみこと)が大崎上島に鎮座していましたが、神峰山よりも宮島の弥山の方が標高が高いため、そちらに遷ったという伝承もあり、島内に3社(矢弓、大串、木江)の厳島神社が祀られています。
また、昭和41年頃、山上に舗装道路を通す工事で、道路開削の邪魔になるという理由で「はさみ岩」が爆破されていますが、その場所が、山上の霊界と俗界の分かれ目で、山中には賽の河原跡もあり、宗教登山時代の名残を偲ばせています。
神峰山 | |
名称 | 神峰山/かんのみねさん |
所在地 | 広島県豊田郡大崎上島町中野 |
関連HP | 大崎上島町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 天満港から徒歩10分でかもめ館 |
ドライブで | 白水港から約8km |
問い合わせ | 大崎上島町観光協会 TEL:0846-65-3455/FAX:0846-65-3522 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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