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豊平館

札幌の中島公園に建つ瀟洒な洋館で、国の重要文化財。明治13年に開拓使が洋風ホテルとして建てたもので、創建時には、大通西1丁目(現在の札幌市民ホール)にありましたが、昭和33年、現在地に移築されています。貸室利用も可能で、札幌市民の結婚式などに利用されていますが、内部の見学も可能です。

開拓使が明治初頭に建てた高級洋式ホテル

豊平館の設計は、札幌農学校演武場(時計台)も設計した開拓使首席建築家の安達喜幸(あだちよしゆき)。
欧米の「スタイルブック」(様式図集)などを基に独学で洋風建築技術を学び、洋風のホテルを設計しています。

工事を担当したのは武蔵国久良岐郡大岡村(現神奈川県横浜市南区大岡)出身で、五稜郭建築の大工頭にもなった大岡助右衛門(おおおかすけえもん=札幌開創功労者のひとり)。

建物の外部に誇らしげに付いている赤い★印は、明治初期に北海道の開拓を担当した開拓使のマークだったのです。
経済産業省の近代化産業遺産に認定。

明治14年、札幌行幸の明治天皇は、8月30日〜9月2日までの4日間、豊平館を行在所に使っています。
これが、豊平館が使われた最初で、以降も明治時代には高級ホテルとして使われていました。

天井などには日本的な漆喰芸術も

シャンデリアや、シャンデリア上部の天井にあるシャンデリアの釣元の漆喰メダイオン(中心飾り)などは、創建時のスタイルに復元されていて実に見事です。
「伊豆の長八」こと入江長八の流れを組む左官職人の手による漆喰芸術の装飾(鏝絵=こてえ)もあるので注目を。

日没〜21:00まで休館日を除きライトアップも実施。

広間は舞踏会の会場のような雰囲気で市民の結婚式場として利用されています。

泊まって納得! 取材班おすすめ札幌&札幌近郊の宿

札幌にはシティホテルを中心に数多くの宿がありますが、取材班を含め頭を悩ますのは、駐車場の確保と駐車料金。そして夕食。
札幌も新しいホテルが増えていますが、決め手は、都市部ゆえにあえてサービスなどのレベル(ソフト)と温泉、そして総合的なコストパフォーマンス。
意外に知られていませんが、公共の宿も狙い目です!

札幌プリンスホテルタワー

温泉付きのシティホテルで、札幌探勝の基地に絶好。
JR札幌駅との間には無料のシャトルバスが運行されています。
「日本新三大夜景」を地上100m、28階の「スカイラウンジ トップ オブ プリンス」から眺めるのをお忘れなく!(ノンアルコールカクテルも用意され、ファミリーでの利用も歓迎とのこと)

札幌北広島クラッセホテル

少し外れた北広島にありますが、窓から広がる景観はいかにも北海道で、道外からの旅行者にも好評。
天然温泉の大浴場、和洋中折衷ブッフェの夕食と、ファミリーにも人気です。
高層階確約のデートプランなども用意され、TPOに合わせて活用できます。
しかも、札幌市街から少し離れるだけで、コスパもグンとアップします!

札幌サンプラザ

札幌勤労者職業福祉センターが運営する公共の宿。
とはいえ、ネット予約も可能だし、普通のシティホテルのように使えます。
財布にやさしい料金設定で、ファミリーにもおすすめです。

ホテルノースシティ

北海道都市職員共済組合が運営の公共の宿(シティホテル)。
緑豊かな中島公園に近く、豊平館などへの散歩も可能。

豊平館
名称 豊平館/ほうへいかん
所在地 北海道札幌市中央区中島公園1-20
関連HP 豊平館公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄南北線中島公園駅から徒歩3分
ドライブで 道央自動車道札幌南ICから約11km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 豊平館 TEL:011-211-1951/FAX:011-211-1952
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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