石狩川の河口近く、石狩浜(石狩砂丘)に建つ灯台。すぐ近くまで車で進入でき、そこから灯台までは木道が続いています。日本海と石狩川に挟まれた砂丘地帯に建ってはいますが、周辺には緑が多く、天気のいい日は散策にも最適。海水浴の季節になると、辺り一面にハマナスが咲き誇ります。
建設当時は砂州の先端にあったが、砂州の発達で中央部に!
灯台の建つ砂丘地帯一帯は、はまなすの丘公園として整備されており、ハマナスの開花期には群落がピンクに染まります。
灯台へと続く歩道の入口に、『喜びも悲しみも幾歳月』の歌碑がありますが、これは映画『喜びも悲しみも幾歳月』(昭和32年公開)の舞台(ロケ地)と、灯台設置100年を記念して平成3年に建立されたもの。
明治25年、石狩川の河口近く(砂州の先端部分)に初点灯した石狩灯台。当初は木造六角形の簡易なもので、白黒のツートーンカラーでした。
明治41年に現在の鉄筋コンクリートに建て替えられ、白亜の灯台に。さらに映画『喜びも悲しみも幾歳月』のロケ地となって、総天然色映画(オールカラー映画)の出始めの時代ということもあって、スクリーン映えがするように配色が赤白2色に塗り替えられたのです(現在と塗り分け方が少し異なりますが・・・)。
以降、映画のままに赤白の配色が続いています。昭和40年に無人化され、平成11年に海側へ14m移設されていますが、明治時代に建てられたまま現存するのは道内で唯一です。
当初は、河口に近い砂州先端部分でしたが、その後の砂の堆積、砂州の発達で、河口部分から1kmほど離れています。
昭和32年に公開された映画『喜びも悲しみも幾歳月』(木下恵介監督、佐田啓二・高峰秀子主演)のロケ地ともなっていて、古き映画ファンには懐かしい場所となっています。
すぐ近くの石狩浜海浜植物保護センターの展望台からは、雄大な石狩砂丘や石狩平野が360度のパノラマで眺望できます。また、灯台入口に「はまなすの丘公園ヴィジターセンター」があり、休憩も可能です。
昭和6年、灯台守を務める新婚夫婦は観音埼灯台に赴任。昭和7年、夫婦は石狩灯台へ転勤し、この地で長男と長女に恵まれるというストーリー。雄冬の山並みを背景に石狩の美しい浜と灯台が登場しますが、この雰囲気は今も映画と同じです。ちなみにロケが行なわれたのは、昭和32年3月24日~28日。このロケ前に灯台は赤白に塗り替えられました。北海道内で赤白の灯台が多いのは、この石狩灯台を真似てのこと。
泊まって納得! 取材班おすすめ札幌&札幌近郊の宿
札幌にはシティホテルを中心に数多くの宿がありますが、取材班を含め頭を悩ますのは、駐車場の確保と駐車料金。そして夕食。
札幌も新しいホテルが増えていますが、決め手は、都市部ゆえにあえてサービスなどのレベル(ソフト)と温泉、そして総合的なコストパフォーマンス。
意外に知られていませんが、公共の宿も狙い目です!
札幌プリンスホテルタワー
温泉付きのシティホテルで、札幌探勝の基地に絶好。
JR札幌駅との間には無料のシャトルバスが運行されています。
「日本新三大夜景」を地上100m、28階の「スカイラウンジ トップ オブ プリンス」から眺めるのをお忘れなく!(ノンアルコールカクテルも用意され、ファミリーでの利用も歓迎とのこと)
札幌北広島クラッセホテル
少し外れた北広島にありますが、窓から広がる景観はいかにも北海道で、道外からの旅行者にも好評。
天然温泉の大浴場、和洋中折衷ブッフェの夕食と、ファミリーにも人気です。
高層階確約のデートプランなども用意され、TPOに合わせて活用できます。
しかも、札幌市街から少し離れるだけで、コスパもグンとアップします!
札幌サンプラザ
札幌勤労者職業福祉センターが運営する公共の宿。
とはいえ、ネット予約も可能だし、普通のシティホテルのように使えます。
財布にやさしい料金設定で、ファミリーにもおすすめです。
ホテルノースシティ
北海道都市職員共済組合が運営の公共の宿(シティホテル)。
緑豊かな中島公園に近く、豊平館などへの散歩も可能。
石狩灯台 | |
名称 | 石狩灯台/いしかりとうだい |
所在地 | 北海道石狩市浜町先 |
関連HP | 石狩市公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線・東豊線大通駅から徒歩5分の中央バス札幌ターミナルから北海道中央バス石狩行きで30分、終点下車、徒歩20分 |
ドライブで | 札樽自動車道札幌北ICから約19km |
駐車場 | 50台/無料 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag