北海道幌延町、「下サロベツ原野」を見渡す名山台展望台の西2kmにあるサロベツ原野最大の湖沼がパンケ沼。標高0mにあるため、海水がやや混じり、ヤマトシジミ(生息北限)、イトウなども棲息。沼を一周する道はありませんが、沼の東岸に利尻礼文サロベツ国立公園のパンケ沼園地があり、一周388m所要10分の木道も整備されています。
サロベツ原野の最大の沼は訪れる人も少ない秘沼
パンケ沼の湖面面積は3.55平方キロ(平均水深は1.2m)。
ちょっとした湖くらいの大きさがあり、沼越しに利尻富士の勇姿を眺めることができます。
ヤマトシジミが生息するのは海水がサロベツ川を経由して流入するため汽水環境が保たれているから(近年、淡水化が進み、生息数が減少しています)。
鳥類では準絶滅危惧種のオオヒシクイ、コハクチョウなどのガンカモ類の飛来地となっています。
木道途中には、野鳥観察舎、沼に突き出た立見台などがあります途中の立見台からは岸辺の泥炭層も観察できます。
パンケ沼の駐車場と長沼(幌延ビジターセンター)を結ぶ全長3kmの木道(下サロベツ原野自然探勝路)も整備され、途中には「やちまなこ」を実際に体験できる観察デッキも設置。
パンケ沼の北にあるのはペンケ沼。
パンケ・トー(panke-to=下にある・沼)とペンケ・トー(penke-to=上にある・沼)はセットになっているのです。
パンケ沼近くにある下沼駅はパンケ・トー(下にある・沼)を和訳したもの。
ちなみにサロベツ原野ある湖沼のうち、ペンケ沼、パンケ沼、兜沼は海跡湖、長沼、三日月沼は旧河道の名残の湖沼で、海岸沿いの原始砂丘に並行してジュンサイ沼や長沼群などがあります(雨水や降雪により水分が補給される海跡湖)。
パンケ沼 | |
名称 | パンケ沼/ぱんけぬま |
所在地 | 北海道天塩郡幌延町下沼 |
電車・バスで | JR下沼駅から徒歩30分 |
ドライブで | 稚内空港から約51km |
駐車場 | 20台/無料 |
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