根室海峡は夏にはマッコウクジラも姿を見せるが、運が良ければ陸地からもクジラの潮吹きを視認することができます。クジラの見える丘公園は羅臼灯台近くの断崖の上に平成19年に築かれた展望台。羅臼市外から相泊方面に道道を走り、材木岩トンネルを抜けたらすぐ鋭角に左折して11度もある急な道を上ると公園に到着。
羅臼は陸からマッコウクジラを眺める稀有な場所!
「陸地からマッコウクジラのブロウ(潮吹き)が見えるといっても、よほど目がいい人でない限り肉眼は無理。双眼鏡の持参が必要です」
とは、夏の間、このクジラの見える丘に日の出から日没まで陣取り、マッコウクジラの行動を観察記録する長崎大学水産学部天野研究室の調査チーム。
長崎大学の天野研究室は、根室海峡に回遊するオスのマッコウクジラの研究を行なっています。
根室海峡は海岸から急に深みとなり、マッコウクジラの生息域である深海が、海岸近くにあるという地形。
そのため、閉鎖海峡であるのにもかかわらず、沿岸にマッコウクジラが出没し、陸からマッコウクジラを視認できる世界的にも希少な場所になっているのです。
夏季には長崎大学が陣取ってオスのマッコウクジラを調査
「オスのマッコウクジラはまだまだ未解明のことが多いので、クジラの見える丘公園と、ホエールウォッチングの船に乗船する研究員の両方の調査で、若いオスの個体識別に基づく社会構造の調査をしているのです」と、研究チーム。
土木調査で使われるゼオライトを使ってマッコウクジラの位置情報を確認、記録。
洋上にホエールウォッチングの船がいれば、連絡という体制で、ホエールウォッチングの船のマッコウクジラ遭遇率も大幅にアップしているのです。
そんな、クジラの見える丘公園ですが、羅臼灯台への取り付け道は急で幅員も狭いので注意が必要です。
また、長崎大学の調査チームが調査中には、邪魔にならないよう、見学してください。
クジラの見える丘公園 | |
名称 | クジラの見える丘公園/くじらのみえるおかこうえん |
所在地 | 北海道目梨郡羅臼町海岸町 |
関連HP | 羅臼町公式ホームページ |
ドライブで | 根室中標津空港から約66km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 羅臼町産業創生課 TEL:0153-87-2126 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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