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根室市歴史と自然の資料館

昭和17年築のレンガ造りの建物は戦前は大湊海軍通信隊根室分遣所だったもの。第二次世界大戦後は花咲港小学校として利用されてきましたが小学校の新築に伴って平成2年に根室市郷土資料保存センター、平成16年に根室市歴史と自然の資料館となっています。最東端の町、根室の歴史と自然を学ぶミュージアムです。

日本で唯一の国境標石は必見です!

樺太の国境関係の資料の展示コーナー
「樺太日露国境第2天測境界標」

収蔵する資料は3万点にも及び、学校時代の教室を思わせる展示室には様々な史料が展示されています。

注目は、「樺太日露国境第2天測境界標」。
明治38年、ポーツマス条約により、樺太北緯50度を日本と露西亜(帝政ロシア)の国境とすることに決定し、4個の国境標石が置かれた標石のひとつ。

最初にポロナイ川上流に設置されたのがこの「樺太日露国境第2天測境界標」。
日本が国境を示す標石を置いたのはこの時だけなので、現存する日本唯一の国境標石となっています。

「根室市歴史と自然の資料館」には、このほか 1792(寛政4)年に根室に来航したロシア最初の遣日使節・ラクスマンの記録、戦前の根室の市街図、根室市初田牛20遺跡で出土した「日本最東端の土偶」、昭和6年8月24日、水上飛行機「ロッキード・シリウス号」で北太平洋横断飛行途中、根室港に到着したリンドバーク夫妻の資料、ノツカマフ1・2号チャシ跡、ヲンネモトチャシ跡の地形模型や根室半島チャシ跡群(「日本100名城」選定)の資料などなど、興味深い展示が多いのでぜひ寄り道を。

日本100名城に登録で注目される根室半島チャシ跡群への行き方など情報提供も行なっています。

鳥の剥製も所狭しと展示されています
チシマラッコの剥製
「日本100名城」選定の根室半島チャシ跡群
北海道内には500ほどのアイヌ時代のチャシ(砦、祭祀の場、見張り場)が確認されていますが、とくに千島列島への入口でもある根室半島は、チャシが集中している場所の一つで約30のチャシが確認されてします。
このうち、24ヶ所のチャシ跡が「根室半島チャシ跡群」として国の史跡になっています。

見学先として整備されているのはノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2ヶ所です。
財団法人日本城郭協会の日本100名城にも選定され、日本100名城スタンプラリーではお城番号1番となっていることから、注目を浴びています。

チャルコロモイチャシ
根室市温根沼
チャルコロフイナ1号チャシ
チャルコロフイナ2号チャシ

ウェンナイチャシ
根室市穂香
ポントマリ2号チャシ
ポントマリ3号チャシ

ニランケウシチャシ(ホニオイ東チャシ)
根室市穂香
ニランケウシ1号チャシ(ホニオイ東3号チャシ)
ニランケウシ2号チャシ(ホニオイ東2号チャシ)
ニランケウシ3号チャシ(ホニオイ東1号チャシ)

アッケシエトチャシ(キナトイシチャシ)
根室市穂香
アッケシエト1号チャシ(キナトイシ1号チャシ)
アッケシエト2号チャシ(キナトイシ2号チャシ)

シエナハウシチャシ(スナバウスチャシ)
根室市牧の内

コタンケシチャシ
根室市牧の内
コタンケシ1号チャシ
コタンケシ2号チャシ

ノッカマフチャシ/見学可能
根室市牧の内
ノッカマフ1号チャシ
ノッカマフ2号チャシ

サツコタンチャシ
根室市豊里

コンブウシムイチャシ(トーサムポロチャシ)
根室市温根元

トーシャム2号チャシ
根室市温根元
トーサムポロ沼5号チャシ
トーサムポロR1西チャシ

ピリカヲタチャシ
根室市温根元
ヒリカヲタチャシ
トーサムポロ沼1号チャシ
トーサムポロL2チャシ

ヲンネモトチャシ/見学可能

根室市温根元

アフラモイチャシ
根室市落石

ポンモイチャシ
根室市納沙布岬

根室市歴史と自然の資料館
名称 根室市歴史と自然の資料館/ねむろしれきしとしぜんのしりょうかん
所在地 北海道根室市花咲港209
関連HP 根室市公式ホームページ
電車・バスで JR根室駅から根室交通バス花咲線車石前下車、徒歩10分
ドライブで 根室中標津空港から約82.5km
駐車場 12台/無料
問い合わせ 根室市歴史と自然の資料館 TEL:0153-25-3661/FAX:0153-25-3661
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

ノツカマフ1・2号チャシ跡(根室半島チャシ跡群)

2017年6月17日

ヲンネモトチャシ跡(根室半島チャシ跡群)

2017年5月20日

 

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