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氷雪の門

稚内公園の樺太(サハリン)を眺める景勝の地に立つオブジェ。昭和38年に樺太島民慰霊碑として札幌出身の本郷新(ほんごうしん)彫刻の高さ2.4mの女性像(ブロンズ)が建立され、両側に高さ8mの望郷の門が守っている構図です。昭和43年8月20日に除幕されています。樺太住民の苦難の歴史を表すオブジェですが、記念写真にも絶好。

稚内公園に立つ樺太島民慰霊碑

氷雪の門と利礼航路のフェリー

樺太在住の50万人の日本人は、終戦直後のソ連軍の侵攻で樺太から引き揚げざるを得ない事態となりました。
除幕された8月20日は、ソ連軍が日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、さらには終戦後だったのにもかかわらず、樺太に侵攻した日。

そんな引揚者の心の故郷として、樺太のことを忘れないために建立された慰霊碑が氷雪の門です。
顔は戦争で受けた苦難を、手のひらを見せているのは樺太も家族も失ったことを、足はその悲しみや苦しさから再起することを表現しています。

「すべてを失った人々の天への祈りであり、哀訴でもある。そして、逞しい再生への誓いである」(本郷新)。
脇にある「九人の乙女の碑」の交換手姿の乙女の肖像レリーフも本郷新の作品。

氷雪の門 Hyosetsu-no-Mon
名称 氷雪の門/ひょうせつのもん
所在地 北海道稚内市稚内公園
関連HP 稚内・利尻・礼文観光WEBサイト
ドライブで 稚内空港から約14km
駐車場 氷雪の門駐車場(50台/無料)
問い合わせ 稚内市観光交流課 TEL:0162-23-6161
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

南極観測樺太犬記念碑・樺太犬供養塔

昭和32年、日本が初めて南極観測に参加するにあたって、現地での物資輸送を目的に犬ぞり隊を編成することになり、派遣されたのが22頭の樺太犬。稚内周辺から集められた樺太犬40頭は、昭和31年3月20日から稚内公園頂上訓練所で8ヶ月間、厳しい訓練

稚内公園

稚内市街西側の高台に広がる、47万平方メートルの広大な公園。公園の北端には、シンボル的存在の氷雪の門が立っています。高さ8mの門の間に、訴えるかのように立つ2.4mの女人像は、樺太(からふと)への望郷の念と、そこで亡くなった人の霊を慰めるた

開基百年記念塔・北方記念館

稚内市街の背後に聳える標高172.9mの丘の頂き近くに建つ展望塔が開基百年記念塔。地上70m(海抜240m)の位置にガラス張りの展望室があり、サロベツ原野、宗谷海峡、利尻・礼文、樺太(サハリン)の島影を眺めることができます。基部は充実の展示

九人の乙女の碑

稚内公園の樺太(サハリン)を眺める景勝の地に立つ慰霊碑。終戦直後の昭和20年8月20日、ソ連軍は樺太真岡郡真岡町に侵攻。真岡郵便電信局で、本州との電話連絡のため残留していた電話交換手(女性)12人のうちの、高石班長ら9人が青酸カリなどで自決

 

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