温泉がどうして体にいいのか、実は科学的に解明されているわけではありません。水圧による物理的効果、温度による温浴効果、そして泉質による化学的な効果、さらには気分転換などが加わり相乗効果が生まれます。泉質別の適応症は、古くから効能と呼ばれてきました。飲用での効能にも注目です。
温泉療養の注意点を知っておこう

温泉分析表に記載される温泉法に基づいたものが適応症、さらに広い意味での効果を謳ったもの、伝統的に知られてきたものが効能です。
温泉療養とは、療養を行なう人の持つ症状、苦痛を軽減することが目的で、病気を治癒させるものではありません。
あくまでも、健康の回復、増進を図ることが温泉療養の目的です。
それでも炭酸水素塩泉の飲泉所で飲泉すれば逆流性食道炎には効果があることが知られていますが、適量を適度に飲むことが大切です。
短期間では転地療法としてのリフレッシュ効果のほうが大きく、効果が期待できるのは2週間〜3週間の湯治が必要となります。
本格的な温泉療養を計画する際には、温泉療法医のいる温泉地、温泉施設がおすすめです。
泉質別のおもな適応症一覧
| 泉質 | 浴用の適応症 | 飲用での適応症 |
| 単純温泉 | 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | なし |
| 塩化物泉 | 切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 萎縮性胃炎、便秘 |
| 炭酸水素塩泉 | 切り傷、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風 |
| 硫酸塩泉 | 切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、高血圧(軽症)、糖尿病、胃腸機能低下など | 胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘 |
| 二酸化炭素泉 | 切り傷、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 胃腸機能低下 |
| 含鉄泉 | 切り傷、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 鉄欠乏性貧血 |
| 酸性泉 | アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、慢性湿疹、表皮化膿症、切り傷、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下 | 糖尿病、高コレステロール血症 |
| 酸性泉(硫化水素型) | アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、慢性湿疹、表皮化膿症、切り傷、末梢神経障害、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 糖尿病、高コレステロール血症 |
| 含よう素泉 | 切り傷、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 高コレステロール血症 |
| 硫黄泉 | アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、慢性湿疹、表皮化膿症、切り傷、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 糖尿病、高コレステロール血症 |
| 硫黄泉(硫化水素型) | アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、慢性湿疹、表皮化膿症、末梢神経障害、切り傷、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | 糖尿病、高コレステロール血症 |
| 放射能泉 | 痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎(AS)、切り傷、末梢循環障害、冷え性、高血圧(軽症)、糖尿病、高コレステロール血症、胃腸機能低下など | なし |
| 上記2つ以上が該当 | 該当するすべての適応症 | 該当するすべての適応症 |
| 温泉は何に効く!? 泉質別適応症を紹介 | |
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