明治16年、江戸時代の桑折陣屋(こおりじんや)跡横に建てられた木造2階建ての洋館が旧伊達郡役所で、国の重要文化財。伊達郡の役所として、1階は郡政事務室に、2階が郡会会議室となっていました。桑折藩(こおりはん)は、江戸時代の無城の藩の一つで、江戸時代後期には幕府領となり代官所が置かれていました。
明治期に建てられた擬洋風建築の郡役所を見学
伊達郡の郡役所は明治12年に保原町に設置されましたが、元代官所在地などの理由から桑折町の有志の熱心な誘致活動で明治16年、桑折町に移設され洋風庁舎が建てられました。
上げ下げ窓、下見板張り、玄関ポーチなど、洋風の装飾が施されていますが、ベランダの入母屋破風や幕板などには、和風の手法も残る擬洋風建築。
三島通庸(みしまみちつね)県令最盛期の遺構で、建築したのは地元大工の山内幸之助・銀作。
正面2階中央にのせられた物見塔も特徴的。
塔屋は振動が大きい理由で明治20年に撤去されていましたが、昭和54年の工事で復元されています。
平成26年には地上にある電線類(電気・電話・通信)を地下へ埋設し、広場や駐車場の整備も行なわれています。
旧伊達郡役所 | |
名称 | 旧伊達郡役所/きゅうだてぐんやくしょ |
所在地 | 福島県伊達郡桑折町陣屋12 |
関連HP | 桑折町公式ホームページ |
電車・バスで | JR桑折駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東北自動車道国見ICから約5.3km |
駐車場 | 25台/無料 |
問い合わせ | 桑折町文化記念館 TEL:024-582-5507 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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