福島県喜多方市のご当地ラーメン、喜多方ラーメンの人気の食堂が、坂内食堂。コシのある太めのちぢれ麺と、自家製のチャーシューが全国区の人気となっています。喜多方ラーメンの代名詞的な存在でもあるため、休日などには店の前に長い行列ができることも。源来軒、まこと食堂とともに「喜多方ラーメン御三家」のひとつ。
「喜多方ラーメン御三家」の筆頭格
地元ではラーメンではなく、「支那そば」と呼ばれてきましたが、そのイメージを今でも踏襲し、地元の人にも愛されるのが、坂内食堂で、創業は昭和33年5月という老舗。
長島ハルさんの「上海食堂」で腕を脱がいた坂内新吾氏が妻・ヒサさんとの結婚と同時に独立して開店、上海食堂仕込みの塩味ラーメンで売り出したのです。
豚骨ベースのダシ(塩ベースで、隠し味に醤油)、そして縮れ麺(多加水麺)、これに自家製チャーシューがたっぷり載っているのが、坂内方式。
つゆが絡み合う絶妙な縮れ麺で、もともとは、スープを麺に絡めて味わうのが喜多方ラーメンの特徴のため、レンゲでスープを飲むという文化はなかったのだとか。
「スープは塩味、毎日食べても飽きない味を開発しました」というのが坂内食堂の人気の理由で、市役所に近いこともあって昼時には、市の職員はもちろん、地元の人などで大混雑(厨房前のカウンターで注文、支払いを行ない着席してラーメンを待つシステム)。
「支那そば」のほかにチャーシューで麺が隠れるという自慢の「肉そば」も。
ちなみに、昭和63年12月に「喜多方ラーメン坂内」の1号店を長野県東御市に出店し、全国展開を図る「喜多方ラーメン坂内」(株式会社麺食)は、坂内食堂創業者の坂内新吾氏に直談判して「のれん分け」が認められた中原明氏が坂内食堂の味をモデルにしたもの。
「新吾さんのつくられる麺は、基本に忠実で、作りかたを聞いているだけで、『美味しいに決まっている』と思わず膝を叩きたくなる麺だったんです」(中原明氏)。
坂内食堂 | |
名称 | 坂内食堂/ばんないしょくどう |
所在地 | 福島県喜多方市細田7230 |
電車・バスで | JR喜多方駅から徒歩20分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約16km |
駐車場 | 9台/無料 |
問い合わせ | 坂内食堂 TEL:0241-22-0351/FAX:0241-24-3879 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag