福島県会津美里町に鎮座する会津総鎮守で岩代国(いわしろのくに=現・福島県西部)一之宮(陸奥国二之宮)が伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)。会津六詣出の一社。ヤマト王権との結びつきを示す創建の伝承のある古社で、平安時代編纂の『延喜式』神名帳にも名神大社(みょうじんたいしゃ)に列しています。
会津屈指のパワースポット
『古事記』によれば、古代に北陸道を平定した大彦命(おおびこのみこと)と、東海道を平定した建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)が合流した場所が会津。
社伝によれば、その際、新潟県境の御神楽岳に国土開拓の神である伊弉冉(いざなみ)、伊弉諾(いざなぎ)の2神を祀ったのが始まりとのこと。
現在地に遷座したのは欽明天皇21年(560年)。
四道将軍の出会った地が会津という伝承は、この地がヤマト王権の文化が最初に流入したことを物語っています。
雷神山古墳(宮城県名取市/墳丘長:168m)に次ぐ、東北第二の規模を誇る前方後円墳・八重松古墳(墳丘長:129.4m)などの存在は、この地が古代から拓けていたことの証し。
現在でも会津屈指のパワースポットとして名を馳せ、縁結び、交通安全などの祈願に訪れる人が多いのが特長。
境内の薄墨桜は神社の神木となっています。
宝物殿では、朱漆金銅装神輿(国の重要文化財)や木造狛犬一対(福島県の重要文化財)、歴代藩主寄進の宝物などが収蔵展示されています。
外苑の「あやめ苑」では、毎年6月15日~7月5日まで恒例の『あやめ祭り』が開かれています。
毎年7月11日〜7月13日に齋行される『御田植祭』(国の重要無形民俗文化財)は、熱田神宮、伊勢神宮と並び「日本三田植」に数えられています。
6月30日には夏越の大祓、12月31日には年越大祓式も斎行。
なお、本殿・神楽殿・神饌所など多くの社殿は平成20年の火事で消失(楼門、東神門=旧神門など一部は焼失を免れています)。
現在は仮社殿となっています。
伊佐須美神社 | |
名称 | 伊佐須美神社/いさすみじんじゃ |
所在地 | 福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377 |
関連HP | 伊佐須美神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR会津高田駅から徒歩23分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約15.9km、会津坂下ICから約20.5km、新鶴スマートICから約9.3km |
駐車場 | あやめ苑内駐車場(20台/無料)、あやめ祭期間は宮川河川敷駐車場(100台/無料)を利用 |
問い合わせ | 伊佐須美神社社務所 TEL:0242-54-5050/TEL:0242-54-5052 |
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