福島県喜多方市、JR磐越西線(ばんえつさいせん)の一ノ戸川橋梁(いちのとがわきょうりょう)は明治41年に完成したボルチモアトラス橋(上路プレートガーダー)。16支間、橋長445mで、当時は東洋一の規模を誇り(現在でも磐越西線最大の長大橋梁)、地元では「山都の鉄橋」と呼ばれています。
SLが走るシーンは、「撮り鉄」にも大人気
鉄道院が岩越線(現・磐越西線)の開通に向け架橋したもので、アメリカンブリッジ社(American Bridge Company)が製作し、米国人技術者のクーパー、シュナイダーが設計。
中間の1支間(7連目の中央桁)のみが上路式ボルチモアトラス橋、残り15支間がプレートガーダー橋になっています。
非電化区間のため、展望を妨げる架線柱のない絶好の撮影場所で、SL「ばんえつ物語号」走行時にはたくさんの「撮り鉄」が集まります。
橋脚部分の切石積みとなった花崗岩は、旧山都町宮内地区で採石されたもの。
ゴールデンウィーク、お盆、新そばまつりの期間など、期間を限定し18:30~20:30の間、ライトアップも実施されています。
トイレはみちくさ広場のトイレを利用。
ちなみに磐越西線には阿賀野川深戸橋梁、当麻橋梁、沢尻橋梁、徳沢橋梁、蟹沢橋梁、長谷川橋梁、釜ノ脇橋梁、一ノ戸川橋梁などは、当時のままの橋梁群や土台となる地元で焼成された赤レンガ構造が現存する貴重な歴史遺産となっています。
一ノ戸川橋梁は、「旧岩越鉄道(現: JR磐越西線)の遺産」として経済産業省の近代化産業遺産(「東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」)に認定。
一ノ戸川橋梁 | |
名称 | 一ノ戸川橋梁/いちのとがわきょうりょう |
所在地 | 福島県喜多方市山都町小舟寺 |
ドライブで | 磐越自動車道会津坂下ICから約14.7km |
駐車場 | 喜多方市山都体育館の駐車場を利用 |
問い合わせ | 喜多方市山都総合支所産業建設課 TEL:2041-38-3831 |
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