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竹之内発電所

竹之内発電所

福島県郡山市熱海町安子島竹ノ内にある歴史ある水力発電所が竹之内発電所。安積原野の開拓のために開削された安積疏水(あさかそすい)ですが、猪苗代湖との落差を利用し、明治32年に沼上発電所が誕生、さらに郡山の発展を背景にした電力不足で築かれたのが竹之内発電所で、大正8年7月に運用が開始されています。

4月下旬~5月上旬には桜の花見も

竹之内発電所を開設した郡山絹糸紡績会社は、地元で製糸業(生糸商)を営む正製組(せいせいぐみ)と真製社の幹部が、中央資本の大倉喜八郎(大倉財閥)、渋沢栄一(三菱財閥)の資本参加を受けて創業した企業。

郡山絹糸紡績会社が建設した沼上発電所の誕生で(明治32年6月送電開始)、日郡山市の製糸業、紡績・繊維産業、製材業、精米業が発展していきました。
郡山市内の人口増加による家庭への電力供給を増やすため、竹之内発電所が建設されました。

現在は、東京電力が保有するため、発電した電気は郡山へは送られていません。

磐越西線、国道49号の車窓から見学ができます。
発電所周辺には桜が植栽され、4月下旬~5月上旬の開花期は見事です。

竹之内発電所近くにある磐越西線中山宿駅は、かつてスイッチバックの駅でした。
平成9年に中山トンネル脇の本線上に移転し、スイッチバック駅ではなくなりましたが、旧駅のホーム跡が見学可能です。
中山宿は、二本松街道の中山峠(沼上発電所近くにある峠)を前にした宿場町。
中山峠を越えると猪苗代湖ですが、会津藩と二本松藩の藩境だったため、中山宿は重要な宿場で、番所が置かれていました。

沼上発電所は、「安積疏水・日橋川等の水力発電関連遺産」として、沼上発電所(郡山市)、丸守発電所(郡山市)、切立橋(会津若松市)、雄国隧道(喜多方市)とともに経済産業省の近代化産業遺産(「東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定されています。

さらに日本遺産「未来を拓いた『一本の水路』-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-」の構成資産にもなっています(明治後期の近代日本を支えた発電所=沼上・竹之内・丸守・猪苗代第一・猪苗代第二発電所)。

竹之内発電所
名称 竹之内発電所/たけのうちはつでんしょ
所在地 福島県郡山市熱海町安子島竹ノ内
関連HP 郡山市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR磐越西線中山宿駅から徒歩10分
ドライブで 磐越自動車道磐梯熱海ICから約6km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 東京電力ホールディングス猪苗代事業所 TEL:0242-22-4611
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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