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日中線記念館(旧熱塩駅)

日中線記念館(旧熱塩駅)

福島県喜多方市熱塩加納町にあるのが日中線記念館。昭和13年8月18日に開業した日中線の熱塩駅(昭和59年4月1日廃止)を再生したもので、日中線に関する資料などを展示するほか、国鉄キ100形貨車(単線用ラッセル式雪かき車、キ287)、国鉄60系客車(鋼体化改造車、オハフ61 2752)を静態保存しています。

日中線の歴史を今に伝える駅舎とホーム

日中線は、喜多方駅と熱塩駅間11.6kmを結び、鉄道省により昭和13年8月18日に開業。
路線名は、終点・熱塩駅の北にある日中温泉(にっちゅうおんせん=日中ダムの建設で、旧源泉と建物は水没、現在は新源泉で「日中温泉ひめさゆりの宿ゆもとや」として営業)に由来します。
「山形縣米澤ヨリ福島縣喜多方ニ至ル鐡道」(改正鉄道敷設法別表第26号)の一部として開業し、将来的には会津線、野岩線、日光線を結び、下野街道(しもつけ)沿いに東北南部を縦貫する野岩羽線(やがんうせん)としてなる構想がありました。

典型的なローカル線、盲腸線で、「日中走らぬ日中線」などと揶揄(やゆ)されたことも。
与内畑鉱山の石膏、加納鉱山の銀・銅鉱石の貨物輸送も昭和47年の廃鉱で途絶え、昭和59年4月1日に全線廃止に。
蒸気機関車(SL)がブームだった時代、本州で最後まで蒸気機関車(C11)が牽引する旅客列車が走っていた路線として鉄道ファンに広く知られていました(熱塩駅に転車台がありましたが、使われずに、上りは喜多方駅に向かって逆機でバック運転)。

日中線の廃線跡は、旧喜多方市内部分では、「日中線記念自転車歩行者道」として整備されています。

旧国鉄日中線熱塩駅(日中線記念館)、日中線跡サイクリングロードは、「旧国鉄日中線の遺産」として経済産業省の近代化産業遺産(「東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」)に認定。

日中線記念館(旧熱塩駅)
名称 日中線記念館(旧熱塩駅)/にっちゅうせんきねんかん(きゅうあつしおえき)
所在地 福島県喜多方市熱塩加納町熱塩前田丁602-2
関連HP 喜多方観光物産協会公式ホームページ
ドライブで 磐越自動車道会津若松ICから約25km
駐車場 3台/無料
問い合わせ 喜多方市文化課 TEL:0241-24-5323
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

一ノ戸川橋梁

福島県喜多方市、JR磐越西線(ばんえつさいせん)の一ノ戸川橋梁(いちのとがわきょうりょう)は明治41年に完成したボルチモアトラス橋(上路プレートガーダー)。16支間、橋長445mで、当時は東洋一の規模を誇り(現在でも磐越西線最大の長大橋梁)

 

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