福井県小浜市の若狭湾に突き出す内外海半島(うちとみはんとう)。その北端には、奇岩・洞門が見られる景勝地・蘇洞門(そとも)がありますが、断崖絶壁ゆえ道が通じておらず、遊覧船で海側から眺めることになります。蘇洞門の奇岩・洞窟は花崗岩が波に打ち砕かれ、方状節理にそって海蝕して誕生。海蝕洞の大門(おおもん)、小門(こもん)がその中心。
6kmにわたって続く、黒雲母花崗岩(御影石)の海岸線
「若狭フィッシャーマンズ・ワーフ」から出航する蘇洞門めぐり遊覧船(所要約50分)に乗船すれば、陸からでは見られないダイナミックな海岸風景を間近に観察することができます。
7000万年前に形成された白色の黒雲母の花崗岩が6kmにわたって露出していますが、その海岸線の全体が蘇洞門です。
もともとは、外面(そとも)と記されたように、荒海に面した海岸という意でした。
規則的な方状節理が発達し、大門、小門の海蝕洞は、縦方向の細長い摂理が密集し、さらに横方向の摂理は、波の侵食で崩落し、洞窟が誕生します。
蘇洞門海岸の東端にある白石黒石の断崖は、黒雲母花崗岩(白色)と中世ジュラ紀の堆積岩(黒色)との境界です。
ちなみに黒雲母花崗岩は、恐竜が全盛だった時代に、珪酸(SiO2)に富む流紋岩質マグマが地下でゆっくりと固まったもの。
御影石(みかげいし)としても知られています。
そんな地質的な理由もあって、アメリカのニュースチャンネルCNNの「日本の最も美しい場所31選」(Japan’s 31 most beautiful places)にも選定される絶景の地となっています。
蘇洞門 | |
名称 | 蘇洞門/そとも |
所在地 | 福井県小浜市泊 |
関連HP | 若狭フィッシャーマンズワーフ公式ホームページ |
電車・バスで | JR小浜駅からJRバス小浜新港行きで5分、終点下車すぐで船乗り場 |
ドライブで | 舞鶴若狭自動車道小浜ICから約14km |
駐車場 | 若狭フィッシャーマンズワーフ駐車場(200台/無料) |
問い合わせ | 若狭フィッシャーマンズワーフ TEL:0770-52-3111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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