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小浜市まちの駅・旭座

小浜市まちの駅・旭座

小浜藩の城下町、北前船の寄港地として繁栄した福井県小浜市。商家町と茶屋町(花街)は、小浜市小浜西組伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、町並み散策の基地となるのが小浜市まちの駅・旭座。福井県小浜市の住吉地区に現存していた、明治43年築の木造の芝居小屋・旭座が中心施設になっています。

旭座は、福井県内で唯一残存する芝居小屋

芝居小屋・旭座のほかに、総合案内所(土・日曜、祝日にはコンシェルジュが常駐)、特産品コーナー、屋外広場、特産品販売・フードコート(テーブル9席、座敷4席)、レンタサイクル(総合案内所で受付)、トイレなどの設備が揃っています。

旭座は、明治44年正月の興行ちらし口上に「劇場中絶以来苦労の末、昨年に新築落成し、ようやく元旦より初興行」とあるので、現在の建物が明治43年の築であることが判明しています。
屋根は中央に真束と呼ばれる支柱の立つキングポストトラス(真束小屋組)構造で、西洋のトラス構造の一つであるキングポストを使った点にも、注目されています。
当時は、単なる芝居小屋だけでなく、講演会や演説会、祝賀会、憲政会党員大会、小浜線開通祝賀行事などを開催する集会施設にもなっていました。
芝居に陰りが見えた昭和初期から戦後にかけては映画館(新生劇場)として使われ、その後倉庫(東酒店倉庫)として余生を送っていましたが、往時の姿に復原されています。

福井県内には、足羽山北麓(玉井町)の誓願寺地区の心月寺周辺に芝居役者や芸妓が居住し、芝居小屋8軒が建ち並ぶなど、寄席や芝居を上演する小屋も多数ありましたが、現存するのはこの旭座のみ。
旭座は、平成21年に芝居小屋「旭座」を保全しようと、市民有志による「旭座再生の会」が発足し、調査によって専門家もその重要性を再確認。
小浜市の観光拠点「まちの駅」のオープンに伴い、中核施設として移築復原されたもの。
奇跡的に倉庫から蘇った芝居小屋なのです。

日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」、さらに日本遺産「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国若狭と鯖街道~」の構成文化財にもなっています。

小浜市まちの駅・旭座
名称 小浜市まちの駅・旭座/おばましまちのえき・あさひざ
所在地 福井県小浜市小浜白鬚111-1
関連HP 小浜市まちの駅・旭座公式ホームページ
電車・バスで JR小浜駅から徒歩7分
ドライブで 舞鶴若狭自動車道小浜ICから約3km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 小浜市まちの駅・旭座 TEL:0770-52-2000
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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