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玉川洞窟観音

玉川洞窟観音

福井県丹生郡越前町の玉川漁港・玉川海水浴場北側の海食崖にあるのが玉川洞窟観音。漁師の網にかかった十一面観音を海蝕洞に祀ったのが始まりといい、以前は天然の海蝕洞にありましたが、平成元年に海岸道路の岩盤崩落事故があり、現在は人工トンネル内に拝殿が築かれています。

岩盤崩落事故で、平成の玉川洞窟観音が誕生

江戸時代に福井藩主も参詣し、沖を通る北前船の船乗りも尊崇したという玉川観音。
海岸線を波に足元を洗われながら歩いた時代には、洞窟に安置される観音像は、まさしく神々しく見えたことでしょう。
盗難事故にあったため現在は複製が安置されています。

玉川漁港から北側の海岸線は、断崖が海に迫った難所で、ようやく、昭和33年に県道敦賀三国海岸道路(岩盤トンネル=後の国道305号)が開通しましたが、平成元年7月16日の走行中のマイクロバスを覆道(ロックシェード)を突き破った岩が直撃し、バスに乗っていた15人全員が死亡するという玉川岩盤崩落事故が発生。
現在は危険箇所を国道305号の玉川トンネルで抜け、往時の玉川洞窟観音も立入禁止区間にあるため、玉川トンネルの南側入口近くに人工の洞窟を築き、観音像を安置しています。

人工トンネル内には、地元「上岬地区を良くする会」が設置した西国三十三所の観音像と越前焼の灯りとりがあり、幻想的な空間となっています。

玉川洞窟観音
名称 玉川洞窟観音/たまがわどうくつかんのん
所在地 福井県丹生郡越前町玉川
関連HP 玉川洞窟観音公式ホームページ
電車・バスで JR福井駅から京福バス茱崎線水仙ランド行きで1時間20分、玉川下車すぐ
ドライブで 北陸自動車道鯖江ICから約26km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 玉川洞窟観音事務局(越前玉川の宿 岩本屋) TEL :0778-37-0194
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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